先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 109.51 109.18 109.85 109.65 +0.13%
EUR/USD 1.2168 1.2092 1.2219 1.2106 ▲0.51%
EUR/JPY 133.24 132.65 133.77 132.74 ▲0.38%
USD/CNH 6.3886 6.3760 6.4023 6.3957 +0.11%
CNH/JPY 17.1393 17.0644 17.1873 17.1390 ▲0.00%

 

先週の為替相場サマリー

先週のドル円相場は、1ドル=109.51円からスタート。先週末の流れを引き継ぎ、ドル売りが優勢になると、ドル円は下落、一時109.18をつけた。ただし、このレベルでは、大口の買いが控えているようで、3度ほど防衛された。その後、水曜日には、日本のマネーストック(市中の預金量)が引き続き伸びていることが確認され円売りが強まる。そして木曜日には米5月消費者物価指数が前年同月比で+5.0%と物価高が確認されるとドル買いが強まった。上下する時間もあったが、週末にかけてはドル円は109.85まで上昇し、109.65でクローズ。

ユーロ相場は、1ユーロ=1.2168ドルからスタート。週初はドル売り優勢の中、ユーロはじり高の展開となり、水曜日の夜間に1.2219の高値を付ける。しかし、同日に発表された強い米5月消費者物価指数を受けてドル高が強まると、ユーロは反転。木曜日には欧州中央銀行理事会が開催され、ラガルドECB理事長が「テーパリングの議論は時期尚早」と発言すると一段とユーロ売りが強まる。金曜日には意識された1.2160のチャートポイントをクリアに下抜けると一時1.2092まで下落し、戻りも鈍く、1.2106でクローズ。

人民元相場は1ドル6.3886元からスタート。週初はややドル買い優勢。水曜日に発表された中国5月生産者物価指数が前年同月比で+9.0%となると、ドル売り人民元が強まった。木曜日には一時6.3800を下抜ける展開となるが、週末にかけてはG7における対中包囲網が意識されてか人民元売り圧力が強まると、結局、先週比でもドル高・人民元安の水準6.3957でクローズとなった。

 

先週のできごと

7日

  • 中国5月貿易収支 +455億ドル

8日

  • 日本4月国際収支 +2,895億円(弱い)
  • 欧州6月ZEW景況感調査 81.3
  • 米4月貿易収支 ▲689億ドル
  • 国際オリンピック委員会(IOC)理事会
  • バイデン大統領が上院共和党のグループとの間で進めていたインフラ投資計画を巡る交渉が決裂した。上院共和党側の交渉役を務めたカピト氏はバイデン政権に9280億ドル(約100兆円)規模のインフラ投資計画を提案した。政権側は8年間で2兆ドル超をインフラや研究開発などに投じる当初の計画を1.7兆ドルに縮小するなど譲歩したが、企業増税で財源を賄う考えは譲らなかった。
  • 中米エルサルバドルのブケレ大統領はこのほど、代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインを政府が法的に認める法定通貨にする考えを示した。実現すれば世界初とみられる。

9日

  • 日本5月マネーストック(M2) +7.9%
  • 中国5月消費者物価指数 +1.3%
  • 中国5月生産者物価指数 +9.0%
  • バイデン米大統領は、中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国内での提供や利用を禁じるトランプ前大統領の命令を撤回した。代わりに米国人の個人情報が流出しないような方策を検討する。
  • アフガニスタンの治安が一段と悪化している。アフガン政府と反政府武装勢力タリバンの和平協議が停滞し、国土の約7割で双方の戦闘が起きているもようだ。駐留米軍の半分以上が撤収し、タリバンが武力で存在感を高めている。

10日

  • 欧州中央銀行(ECB)政策金利を据え置き(0.00%)
  • ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は緩和の出口についての議論は「早すぎる」と語った。
  • 米5月消費者物価指数 +5.0%
  • 米前週分新規失業保険申請件数 37.6万人
  • 米5月月次財政収支 ▲1,320億ドル
  • 米南部テキサス州のアボット知事は、メキシコとの国境に独自に壁を建設する考えを明らかにした。壁の建設中止を決めたバイデン米大統領を批判し、不法越境者に強硬に対処する方針を示した。
  • フランスのマクロン大統領は、中国の海洋進出が緊張を生んでいるインド太平洋地域の安全保障について「フランスは中国に従うことも、米国になびくこともしない。第3の独立した道を進みたい」と語った。
  • 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会で外国が中国を制裁した場合に報復する「反外国制裁法」が成立した。米欧などの対中制裁に対抗する体制を整える。

11日

  • 主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、新型コロナウイルスからの回復について討議し、経済再生に向けた各国の財政出動の継続を支持した。ワクチンや医療用物資を念頭に、保健分野のサプライチェーン(供給網)を拡大する方針も確認した。
  • 参院は本会議で、世界保健機関(WHO)の次回総会で台湾のオブザーバー参加を認めるよう求める決議を採択した。台湾の新型コロナウイルス対策など「公衆衛生上の成果をあげた地域の有益な知見・経験の共有が欠かせない」と指摘した。
  • ロシア中央銀行は、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利を年5.0%から5.5%に引き上げると決定した。15日に実施する。利上げは3月と4月に続いて3会合連続で、物価上昇圧力への警戒を強めた。

12日

  • 菅義偉首相とドイツのメルケル首相は主要7カ国首脳会議(G7サミット)にあわせて英国で会談した。インド太平洋地域で安全保障分野の協力を深めると合意した。
  • 無許可集会を扇動した罪で服役していた香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏が、刑期を終えて出所した。ただ、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏ら多くの活動家は収監されたままで、香港の民主派を取り巻く環境は厳しい。

※PMI・ZEWは50が基準、物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

 

注目の経済指標と政治イベント

14日

  • 18:00 欧州4月鉱工業生産
  • NATO首脳会談 ブリュッセル開催

15日

  • 21:30 米5月卸売物価指数
  • 21:30 米5月小売売上高
  • 22:15 米5月鉱工業生産
  • 29:00 米4月対米証券投資

16日

  • 08:50 日本5月貿易統計
  • 11:00 中国5月小売売上高
  • 11:00 中国5月鉱工業生産
  • 21:30 米5月住宅着工件数
  • 21:30 米5月建設許可件数
  • 27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
  • 27:30 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
  • 米露首脳会談(ジュネーブ)

17日

  • 18:00 欧州5月消費者物価指数
  • 21:30 米前週分新規失業保険申請件数

18日

  • 08:50 5月全国消費者物価指数
  • 未明 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
  • 15:30 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

来週以降

  • 7月15日―16日:日銀金融政策決定会合
  • 7月22日:ECB
  • 7月27日―28日:FOMC
  • 8月26日―28日:ジャクソンホール会議
  • 9月9日:ECB
  • 9月21日―22日:日銀金融政策決定会合
  • 9月21日―22日:FOMC
  • 10月27日―28日:日銀金融政策決定会合
  • 10月28日:ECB
  • 11月2日―3日:FOMC
  • 12月14日―15日:FOMC
  • 12月16日:ECB
  • 12月16日―17日:日銀金融政策決定会合

本コンテンツの続き

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