先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 110.26 109.54 110.81 109.60 ▲0.60%
EUR/USD 1.1762 1.1706 1.1805 1.1796 +0.29%
EUR/JPY 129.69 129.23 129.81 129.29 ▲0.31%
USD/CNH 6.4785 6.4728 6.4934 6.4772 ▲0.02%
CNH/JPY 17.0261 16.9096 17.0758 16.9097 ▲0.68%

 

先週の為替相場サマリー

USD/JPY

  • 先週のドル円相場は、1ドル=110.26円からスタート。週初は特段材料ない中で先週の流れを引き継ぎドル買いが強まると水曜日には110.81の今週高値をつけた。同日NY時間に発表された米7月消費者物価指数が前月比で鈍化していることが確認されると次第にドル売りが優勢となり反転。木曜日には米7月卸売物価指数が発表されドル買いが強まる局面も見られたが、週末に掛けては再びドル売り優勢となる。金曜日NY時間には米国8月ミシガン大学消費者態度指数が発表され、これが非常に弱いことが確認されると、景気折り返し観測から一気にドル売り優勢となりドル円は110円割れ。ズルズルと下落し109.54まで下落したのち、109.60でクローズ。

EUR/USD

  • ユーロ相場は、1ユーロ=1.1762ドルからスタート。ユーロも週初はドル買い優勢で、水曜日にかけて1.1706まで下落。しかし1.1700のサポートで跳ね返されると、弱い米7月消費者物価指数を受けて反転。週末に掛けては1.1805まで上昇したのち、1.1796でクローズ。

USD/CNH

  • 人民元相場は1ドル6.4785元からスタート。人民元も週前半はドル買い優勢で、水曜日に一時6.4934の高値をつけたが、上攻めもここまで。弱い米7月消費者物価指数を受けて反転し、6.4728まで下落すると、以後は6.48を挟んで小幅な推移が続いた。週末は6.4772でクローズ。

 

先週のできごと

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

9日

  • 福島、茨城、栃木、群馬、静岡、愛知、滋賀、熊本の8県にまん延防止等重点措置適用(8日~)
  • 日本祝日(山の日)
  • 中国7月消費者物価指数(CPI) +1.0%
  • 中国7月生産者物価指数(PPI) +9.0%

10日

  • 日本6月国際収支・貿易収支 +6,485億円
  • 欧州8月ZEW景況感調査 42.7

11日

  • 米国7月消費者物価指数(CPI) +5.4%(コア:+4.3%)
  • 米国7月月次財政収支 ▲3,021億ドル
  • 中国汽車工業協会は11日、7月の新車販売台数が前年同月比11.9%減の186万4000台だったと発表した。3カ月連続で前年実績を下回った。
  • アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは1、西部ファラー州の州都ファラーと北部バグラン州の州都プリフムリを制圧したと宣言した。各州の関係者も認めた。11日には北東部バダフシャン州の州都ファイザバードも制圧宣言、制圧宣言は6日連続で、計9州都が陥落した。

12日

  • 欧州6月鉱工業生産(前月比) ▲0.3%
  • 英国6月月次国内総生産(GDP、前期比) +4.8%
  • 米国7月卸売物価指数(PPI) +7.8%(コア:+6.2%)
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 37.5万人
  • ロシア4-6月期実質国内総生産(GDP、前年比) +10.3%
  • メキシコ銀行(中央銀行)は、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%引き上げて4.5%にすると発表した。利上げは2会合連続。

13日

  • 米国8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 70.2

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Price(国内総生産);高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Indes(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):50が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州景況感指数:100が基準
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの

 

注目の経済指標と政治イベント

16日

  • 08:50 日本4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
  • 11:00 中国7月小売売上高
  • 11:00 中国7月鉱工業生産
  • 11:00 中国7月固定資産投資
  • 21:30 8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 29:00 6月対米証券投資

17日

  • 中国全人代常務委員会(~20日まで)
  • 10:30 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
  • 18:00 欧州4-6月期四半期域内総生産(GDP、改定値)
  • 21:30 米国7月小売売上高
  • 22:15 米国7月鉱工業生産
  • 23:00 米国8月NAHB住宅市場指数
  • 26:30 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

18日

  • 08:50 日本6月機械受注(前月比)
  • 11:00 ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
  • 18:00 欧州7月消費者物価指数(HICP、改定値)
  • 21:30 米国7月住宅着工件数
  • 21:30 米国7月建設許可件数
  • 27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

19日

  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
  • 21:30 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
  • 23:00 米国7月景気先行指標総合指数

20日

  • 08:30 日本7月全国消費者物価指数

 

来週以降

  • 8月26日―28日:ジャクソンホール会議
  • 9月9日:ECB
  • 9月11日:米同時テロから20年
  • 9月21日―22日:日銀金融政策決定会合
  • 9月21日―22日:FOMC
  • 9月26日 ドイツ総選挙
  • 10月27日―28日:日銀金融政策決定会合
  • 10月28日:ECB
  • 10月30日―31日:G20首脳会議
  • 11月2日―3日:FOMC
  • 12月14日―15日:FOMC
  • 12月16日:ECB
  • 12月16日―17日:日銀金融政策決定会合

 

先週の対ドル及び、対円通貨強弱

WorldMap_Weekly_20210815

JPY_Fluctuation_Weekly_20210815

※世界の通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています

  • 全体ではドル安が優勢
  • 南米やアフリカではドル高になっている国も多いが、この地域は国際収支バランスの悪い国(儲かっていない国)が多く、その影響と判断
  • メキシコやロシアなど新興国でも堅調な通貨が見られる
  • まとめると通貨強弱は右記の通り メキシコなど強い新興国通貨 円 > ユーロ > ドル > 英ポンド >  南アなど弱い新興国通貨

グローバルマクロ環境の整理

  • アフガニスタン地域の情勢を念のため警戒。タリバンは故ウサマ・ビンラディン氏の引渡しを拒否し、米国のアフガン侵攻が始まったとされる。タリバンは米国に反撃する?しないと思うが、911の際のドル円の値幅は1日で3.60円。念のためリスクオフ要因として認識。
  • 中国株の下落から広がる、日本株の軟調推移、及びリスクオフには引き続き警戒
  • 引き続きCovid-19のインド型(デルタ株)が広がっており、コロナ再拡大による景気後退懸念は角度が高くなってきた
  • 投資家の米金融政策見通しは年内~来年早々のテーパリング、2022年末~2023年初に利上げ開始がコンセンサス。市場の利上げ観測は先週から大きく変わっていない。
  • 夏場に入り、バカンスを取られる方も増えることから、普段よりも薄商いになり、方向感が出にくいことを想定

 

Daily_New_Cases_20210815
COVID-19 新規感染者数, Worldmetersより抜粋
Meeting Probabilities_20210815
市場参加者のFOMC利上げ予想, CME Group より抜粋

テクニカル分析

USDインデックス(日足)

USDIndex_Daily_20210815

  • 93.00~93.40のレジスタンスで跳ね返されている格好
  • 上記を抜けてこないとドル円は上に走らないか・・・

 

USD/JPY 中期(日足)

USDJPY_Daily_20210815

  • サポートに109.20前後、レジスタンスに110.60, 111.00, 111.70(直近高値)
  • 現在は109.20前後~110.60のレンジ継続と判断します
  • 一旦下押しがある可能性にも留意しておきたいところですが、109.20前後では買いから入っていきたいです

 

USD/JPY 短期(時間足)

USDJPY_Hourly_20210815

  • 細かく見れば109.00~111.00のレンジ相場と見ることが出来そうです
  • RSI24も安すぎる水準を示しており短期的には買いが優勢になる可能性もありそうです

 

EUR/USD 中期(日足)

EURUSD_Daily_20210815

  • 1.1700の強めのサポート地点で反発しました
  • 下は1.1700, 1.1630とサポートが続き、そこから下は売買が拮抗した形跡はみられず、下に走りそうです
  • 1.1700~1.1900のレンジ相場と見ます
  • 丁度レンジの真ん中あたりで、テクニカルだけでは売買の判断に迷いそうです

 

EUR/USD 短期(時間足)

EURUSD_Hourly_20210815

  • RSI24Hでは短期的に買われ過ぎを示唆しています
  • 週明け売りから入っても面白そうです

 

USD/CNH 中期(日足)

USDCNH_Daily_20210815

  • 引き続き6.45~6.50でのレンジ相場が続いています
  • 米中の金利差を考慮すると買い場と考えます

 

USD/CNH 短期(時間足)

USDCNH_Hourly_20210815

  • 丁度レンジの中腹レベル
  • RSI24Hも同様

 

今週の戸田の取引戦略

全体方針

  • Covid-19のインド型(デルタ株)が広がり、ワクチンの接種率や対応策等によって、各国の景気回復に差が出てきていることを認識する
  • アフガニスタンの動向など、地政学リスクの悪化には、アンテナを高くしておく
  • 特に中国と日本の株式市場の動向に目を光らせ、リスクオフの兆候を早めに感知できるよう努める
  • 為替は夏の閑散相場を意識し、レンジの下で買い、上で売りを徹底する
  • レンジブレイクまでは機械的な売買に徹し、レンジブレイクの予兆を政治経済イベントから探っていく
  • 円は景気回復の遅れによる、金融緩和の長期化を意識して売り先行させる
  • ユーロは金融緩和の長期化を見込み、売り先行させる
  • 人民元は中長期では買い目線を継続する
  • 米利上げへの対応が遅れている新興国通貨(トルコリラなど)の買い持ちを避ける

USD/JPY

  • 先週末の終値:109.60
  • 目線:横這い
  • 想定レンジ:109.00-111.00
  • 現在ポジション:USD/JPY ± 0.0
  • 方針:109.00前後は買い、111円前後は売り
  • 上記まで達しない場合は相場展開に応じてエントリー
  • レンジブレイクの際には一旦損切
  • 週明けは一旦、様子を見守りたい

EUR/USD、EUR/JPY

  • 先週末の終値:EUR/USD 1.1796
  • 想定レンジ:EUR/USD 1.1700-1.1900
  • 目線:EUR/USD 横ばい EUR/JPY 横ばい
  • 現在ポジション:EUR/USD ±0 EUR/JPY ±0
  • 方針:1.1900前後は売り、1.1700前後は買い
  • 1.19を抜けて上昇する場合は損切

CNH/JPY、USD/CNH

  • 先週末の終値:USD/CNH 6.4772
  • 想定レンジ:USD/CNH 6.4500~6.5000
  • 目線:USD/CNH 横ばい、CNH/JPY 横ばい
  • 現在のポジション:USD/CNH ± 0.0 CNH/JPY +3.0
  • 方針:チャイナショックに注視しつつ人民元買いを保持
  • なるべく利食いを遅らせ、リスクコントロールのための回転売買は他通貨ペアで行う

 

ご留意事項

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