先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 109.81 109.41 110.28 109.82 +0.01%
EUR/USD 1.1694 1.1691 1.1803 1.1793 +0.85%
EUR/JPY 128.40 128.31 129.79 129.51 +0.86%
USD/CNH 6.4964 6.4582 6.5047 6.4625 ▲0.52%
CNH/JPY 16.8999 16.8733 17.0215 16.9932 +0.55%

 

先週の為替相場サマリー

USD/JPY

  • 先週のドル円相場は、1ドル=109.81円からスタート。週初は先週からの流れを引き継ぎ上昇、110円台に乗せ上値を試す展開となった。しかし月曜日のNY時間に入ると相場は徐々に反転、ドル安が強まると火曜日のNY時間にかけて下落を続け、今週の安値109.41をつけた。ただ下攻めも勢いは続かず、その後は堅調なクロス円相場を背景にドル円も上昇基調が続き、注目されたジャクソンホール会議前後で今週の高値110.28まで上昇した。期待された講演では早期のテーパリング観測が剥がれ、109.82まで戻してクローズ。

EUR/USD

  • ユーロ相場は、1ユーロ=1.1694ドルからスタート。週初からユーロ買い戻しが優勢で、じりじりと上昇する展開となった。1.17前半で迎えた水曜日の欧州時間にはデギンドスECB副総裁が、欧州経済見通しを上方修正する可能性について言及したことから、1.1760台へとレンジ切り上げ。注目された週末のジャクソンホール会議では早期のテーパリング観測が剥がれドル安になるとユーロは一段と上昇し1.1803の高値をつけた。週末は1.1793でクローズ。

USD/CNH

  • 人民元相場は1ドル6.4964元からスタート。週初こそドル高人民元安で推移し一時6.5047まで上昇したが、その後はドル安優勢の展開。月曜日のNY時間には6.48台を割り込むと、火曜日のNY時間には6.47台を割り込んだ。その後は週末のジャクソンホール会議を控え期待でドルが買われる時間帯もあったが、実際の会議では早期のテーパリング観測が剥がれドル安になると、6.4582の安値をつけたのち、6.4625でクローズとなった。

 

先週のできごと

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

23日

  • 欧州8月購買担当者景気指数(PMI) 製造業:61.5 サービス業:59.7
  • 米国8月購買担当者景気指数(PMI) 製造業:61.2 サービス業:55.2
  • 欧州8月消費者信頼感 ▲5.3
  • 米国7月中古住宅販売件数(前月比) +2.0%
  • ウクライナがロシアに占領されたクリミア半島の返還を求め、40を超す国と国際機関を招き、初の首脳会議を開催した。EUのミシェル大統領も「我々はロシアによる違法なクリミア併合を認めない」と述べ、「こうした違法な行動は信頼と平和への脅威となる」と強調した。
  • アフガニスタンの大部分を制圧したイスラム主義組織タリバンが全土の掌握を急いでいる。22日には反タリバン勢力が拠点にする北東部に派兵した。
  • オーストラリアのモリソン首相は記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種率が70~80%に達した後に、現在の厳格な規制で感染を封じ込める政策を転換する方針を示した。豪州は2020年3月以降、厳しい外出規制で「感染ゼロ」を目指してきたが、ワクチンを条件にウイルスとの「共生」を目指す

24日

  • 米国7月新築住宅販売件数 +1.0%
  • 米国8月リッチモンド連銀製造業指数 9
  • 北アフリカ・アルジェリアのラマムラ外相は、隣国モロッコとの国交を断絶すると発表した。モロッコによる「敵対的な行動」への対応だと説明している。

25日

  • 米国7月耐久財受注 ▲0.1%
  • 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁が、欧州経済見通しを上方修正する可能性があると述べた。

26日

  • 米国4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値、前期比年率) +6.6%
  • 米国4-6月期四半期(PCE・改定値、前期比年率) +6.1%
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 +35.3万件
  • カブールで自爆テロがあり、イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタン支配の先行きが不透明になってきた。犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力はタリバンと対立しており、米兵より多くのタリバン構成員が殺害されたもようだ。

27日

  • 8月東京都区部消費者物価指数 ±0%
  • 米国7月個人消費支出(PCE) +4.2%
  • 米国7月個人所得 +1.1%
  • 8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 70.3
  • 注目されたパウエル議長のジャクソンホール講演ではテーパリング開始の発表はなかった。 年内のテーパリング開始について意見としては合致しているが、新型コロナ感染拡大の影響を見守るとして、最終的にはデータに基づいて政策を執り行うと強調した。
  • 米国家情報長官室は、新型コロナウイルスの発生源を特定するには至らなかったとする調査報告書を明らかにした。報告書は①動物から人間への感染②中国のウイルス研究所からの流出――との2つの仮説は妥当としながらも「情報機関の意見が分かれている」と説明した。

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Price(国内総生産);高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Indes(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):50が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州景況感指数:100が基準
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの

 

注目の経済指標と政治イベント

30日

  • 18:00 欧州8月消費者信頼感
  • 18:00 欧州8月経済信頼感
  • 23:00 米国7月住宅販売保留指数

31日

  • 08:30 日本7月失業率
  • 08:30 日本7月有効求人倍率
  • 08:50 日本7月鉱工業生産
  • 10:00 中国8月製造業購買担当者景気指数(PMI)
  • 18:00 欧州8月消費者物価指数(HICP)
  • 21:00 インド4-6月期四半期国内総生産
  • 22:00 6月ケース・シラー米住宅価格指数
  • 22:45 8月シカゴ購買部協会景気指数
  • 23:00 米国8月消費者信頼感指数

1日

  • 10:30 豪州4-6月期四半期国内総生産
  • 10:45 中国8月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
  • 17:00 欧州8月製造業購買担当者景気指数
  • 18:00 欧州7月失業率
  • 21:00 ブラジル4-6月期四半期国内総生産
  • 21:15 米国8月ADP雇用統計
  • 22:45 米国8月製造業購買担当者景気指数
  • 23:00 米国8月ISM製造業景況指数

2日

  • 18:00 欧州7月卸売物価指数
  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
  • 21:30 米国7月貿易収支
  • 23:00 米国7月製造業新規受注
  • 東方経済フォーラム(4日まで)

3日

  • 10:45 中国8月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
  • 18:00 欧州7月小売売上高
  • 21:30 米国8月雇用統計
  • 22:45 米国8月サービス部門購買担当者景気指数
  • 23:00 米国8月ISM非製造業景況指数(総合)

 

来週以降

  • 9月9日:ECB
  • 9月11日:米同時テロから20年
  • 9月21日―22日:日銀金融政策決定会合
  • 9月21日―22日:FOMC
  • 9月26日 ドイツ総選挙
  • 10月27日―28日:日銀金融政策決定会合
  • 10月28日:ECB
  • 10月30日―31日:G20首脳会議
  • 11月2日―3日:FOMC
  • 12月14日―15日:FOMC
  • 12月16日:ECB
  • 12月16日―17日:日銀金融政策決定会合

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