先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 113.36 112.72 114.31 113.92 +0.49%
EUR/USD 1.1555 1.1433 1.1608 1.1444 ▲0.96%
EUR/JPY 131.13 130.25 131.44 130.40 ▲0.56%
USD/CNH 6.3953 6.3712 6.4077 6.3805 ▲0.23%
CNH/JPY 17.7262 17.6297 17.9074 17.8575 +0.74%

 

先週の為替相場サマリー

USD/JPY

  • 先週のドル円相場は、1ドル=113.36円からスタート。週初は先週の流れを引き継ぎドル売りが先行し、火曜日にかけては一時112.72まで下落した。その後も112.80を挟んでの推移が続いたが、水曜日に中国10月生産者物価指数が公表され、高いインフレ圧力(+13.5%)が確認されると米金利が上昇、ここから一気に米ドル高が進んだ。水曜日NY時間には米10月消費者物価指数が発表され、こちらも非常に強い物価上昇圧力(+6.2%)が確認されると、米金利および米ドルは一段と上昇、114.00まで急反発した。金曜日には一時114.31まで上昇するも、このレベルでは一旦は売りが優勢、週末は113.92でクローズ。

EUR/USD

  • ユーロ相場は、1ユーロ=1.1555ドルからスタート。週初は先週の流れを引き継ぎユーロ買いドル売りが優勢でじり高の展開となり、火曜日には1.1608まで上昇。その後は強い10月中国生産者物価指数で反転し、さらに米10月消費者物価指数でインフレ圧力の高まりが確認されると、直近の安値1.1530を下抜けた。金曜日には一時1.1433まで下落したあと、週末も戻りは鈍く1.1444でクローズ。

USD/CNH

  • 人民元相場は1ドル6.3953元からスタート。週前半は小幅な値動きが続いたが、水曜日の米10月消費者物価指数を受けてドル買いが優勢となり6.4077まで上昇。その後は特段材料ない中で、木曜日、金曜日と欧州時間に人民元買いが強まる展開が続き、6.3712まで下落したあと、6.3805でクローズ。

 

先週のできごと

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

8日

  • 日本9月景気先行指数(CI)・速報値 99.7
  • 米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は、インフレへの警戒を示し、2022年末に利上げへの条件が整うとの認識を示した。セントルイス連銀のブラード総裁は同日、「高インフレが長引くようなら早めの行動を取る必要がある」と述べ、22年に2回の利上げを予測した。11月から始める量的緩和縮小(テーパリング)を巡り、ブラード氏は終了時期を現在想定する22年半ばより早める可能性に言及した。

9日

  • 日本9月経常収支 +1兆337億円
  • 日本10月景気ウオッチャー調査 現状判断55.5 先行き判断57.5
  • ユーロ圏11月ZEW景況感調査 25.9
  • 米国10月卸売物価指数(PPI) +8.6%

10日

  • 日本10月マネーストックM2(前年同月比) 4.2%
  • 中国10月消費者物価指数(CPI) +1.5%
  • 中国10月生産者物価指数(PPI) +13.5%(非常に強いインフレ圧力)
  • 米国10月消費者物価指数(CPI) +6.2%(非常に強いインフレ圧力)
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 26.7万件

11日

  • 日本10月国内企業物価指数 +8.0%
  • 英国7-9月期四半期国内総生産(GDP) +1.3%
  • メキシコ中銀は政策金利を0.25%引き上げ、5.0%に設定
  • 中国共産党が開いた第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が閉幕した。毛沢東、鄧小平の時代に続く第3の「歴史決議」を採択し、習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)は両者に並ぶ権威を確立し、来年秋の党大会での異例の3期目就任を固めた。
  • 中国で年間最大のインターネット通販セール「独身の日」が12日午前0時(日本時間午前1時)に終了した。最大手のアリババ集団は12日未明、セール期間中の取扱高が過去最高となる5403億元(約9兆5600億円)に達したと発表した。
  • 欧州連合(EU)の欧州委員会は秋の経済見通しを公表し、ユーロ圏の物価上昇率予測を大幅に上方修正した。2021年は前回7月時点の1.9%から2.4%に、22年は同1.4%から2.2%に引き上げた。エネルギー価格の上昇とサプライチェーン(供給網)の乱れなどの供給制約が原因で、当面は欧州中央銀行(ECB)の2%目標を上回る物価高が続くことになる。

12日

  • ユーロ圏9月鉱工業生産(前月比) +5.2%
  • 11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 66.8
  • 米国9月JOLT求職 10.4M
  • 日米中や台湾など21カ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)のオンライン首脳会議が閉幕した。中国と台湾が加盟を申請した環太平洋経済連携協定(TPP)を巡り、双方が支持を訴える場となった
  • 英国で開催中の第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は最終日の12日に閉幕できず、会期を延長して協議を続けた。合意文書案に盛り込んだ石炭や化石燃料の削減に関わる文言や、先進国からの資金支援などの交渉が難航し、事態打開に時間がかかっている。

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Price(国内総生産);高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Indes(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):0が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、「20大都市圏住宅価格指数」がよく利用されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で重要な指標。
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州消費者信頼感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(速報の発表は前月比で報告される)
  • 欧州景況感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(発表は実数で報告される)
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの
  • 日本景気動向指数:2015年を100として指数化したもの
  • 日本景気ウォッチャー調査:50が基準
  • 日本法人企業景気予測調査:0が基準

 

注目の経済指標と政治イベント

15日

  • 08:50 日本7-9月期四半期実質国内総生産(GDP)
  • 11:00 中国10月小売売上高
  • 11:00 中国10月鉱工業生産
  • 13:30 日本9月設備稼働率
  • 19:00 ユーロ圏9月貿易収支
  • 19:00 ラガルド欧州中央銀行総裁発言(Introductory statement by Ms Lagarde at the Hearing before the Committee on Economic and Monetary Affairs (ECON) of the European Parliament)
  • 22:30 11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 米中首脳会談(オンライン)
  • 米国テーパリング(金融緩和の縮小)を開始
  • レモンド米商務長官とタイ米通商代表部(USTR)代表が来日

16日

  • 09:30 前回RBA議事要旨
  • 22:30 米国10月小売売上高
  • 23:15 米国10月鉱工業生産
  • 25:10 ラガルド欧州中央銀行総裁、発言(On-stage interview by Ms Lagarde at 10th anniversary of Financi’Elles)

17日

  • 08:50 日本10月貿易統計
  • 08:50 日本9月機械受注
  • 16:00 英国10月消費者物価指数
  • 17:00 南ア10月消費者物価指数
  • 22:30 カナダ10月消費者物価指数
  • 22:30 米国10月住宅着工件数
  • 22:30 米国10月建設許可件数
  • 25:00 ロシア7-9月期実質国内総生産(GDP、速報値)

18日

  • 22:30 前週分新規失業保険申請件数
  • 22:30 11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
  • 24:00 10月景気先行指標総合指数
  • 時間未定 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
  • 北米三ヵ国首脳会議

19日

  • 08:30 日本10月消費者物価指数
  • 17:30 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言(Speech by Ms Lagarde at Hessischer Europaempfang “Die Zukunft Europas”)
  • 18:00 ユーロ圏9月経常収支
  • 中東安保(マナマ対話)
  • 広州国際汽車展覧会

 

来週以降

  • 11月26日:ブラックフライデー
  • 12月14日―15日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月16日:ECB
  • 12月16日―17日:日銀金融政策決定会合
  • 1月17日―21日:ダボス会議
  • 1月18日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 1月26日:FOMC
  • 2月3日:ECB
  • 3月10日:ECB
  • 3月16日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 3月18日:日銀金融政策決定会合
  • 4月14日:ECB
  • 4月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 5月4日:FOMC
  • 6月9日:ECB
  • 6月15日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 6月17日:日銀金融政策決定会合
  • 7月21日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 7月21日:ECB
  • 7月27日:FOMC
  • 9月8日:ECB
  • 9月21日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 9月22日:日銀金融政策決定会合
  • 10月27日:ECB
  • 10月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 11月2日:FOMC
  • 12月14日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月15日:ECB
  • 12月20日:日銀金融政策決定会合

 

本コンテンツの続き

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