先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 122.64 122.29 124.69 124.32 +1.37%
EUR/USD 1.1039 1.0836 1.1055 1.0876 ▲1.58%
EUR/JPY 135.24 134.30 135.69 135.21 ▲0.02%
USD/CNH 6.3665 6.3577 6.3869 6.3667 +0.00%
CNH/JPY 19.2652 19.1974 19.5641 19.5174 +1.31%

先週の為替相場サマリー

米金利上昇、ドル高

USD/JPY

  • ドル円は124円台まで上昇。1ドル=122.64円からスタートし、じり高の展開となった。週初は水曜日に控える前回FOMC議事録で急ピッチの利上げや、バランスシート縮小への言及が見込まれる中、米金利が上昇し、米ドルが買われる展開が続いた。水曜日に発表された議事録からは、月に950億ドル(約12兆円)を上限としたバランスシート縮小を5月から開始し、今後0.5%の幅で利上げを行う可能性があることが強く示唆され、さらにドルは買われた。金曜日には一時124.69円の高値をつけたのち、124.33円でクローズ。

EUR/USD

  • ユーロ売りが優勢。1ユーロ=1.1039ドルからスタートし、前述の通りドル主導の相場の中で、じりじりとユーロ売りドル買いが進み、金曜日には一時1.0836の安値をつけたのち、1.0876でクローズ。

USD/CNH

  • 人民元は横ばい。1ドル=6.3665元からスタートし、週を通して6.36~6.38のレンジ推移に終始した。

 

先週のできごと

①ロシア軍による民間人殺害をうけG7がロシアへの制裁を強化、②ECBとFRBは金融引締めを急ぐ、③円安が再び加速しドル円は124円台でクローズ

4日

  • 中国祝日(清明節)
  • 日本3月マネタリーベース +7.9%
  • トルコ3月消費者物価指数 +61.1%(ハイパーインフレ)
  • 米2月製造業新規受注 ▲0.5%
  • ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)はウクライナに侵攻したロシアに対する追加制裁の導入を支持した。ドナフー議長(アイルランド財務相)が、明らかにした。
  • バイデン米大統領はロシア軍が撤退したウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊で民間人とみられる多数の遺体が見つかったのを受け、プーチン大統領を「戦争犯罪人だ」と非難した。「戦争犯罪裁判ができるように詳細を把握しなければならない」と述べた。
  • ドイツのベーアボック外相はロシアの外交官を国外へ追放すると発表した。独メディアによると、40人規模の外交官を「招かれざる者」として退去するよう命じた。ベーアボック氏は声明で「ロシアへの制裁をさらに厳しくする」と言明し、ウクライナへの軍事支援も拡大する方針を示した。フランス外務省も同日、ロシア外交官を追放すると発表した。AFP通信によれば、対象は35人という。

5日

  • 中国祝日(清明節)
  • 10年物日本国債入札
  • 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
  • 米国2月貿易収支 ▲892億ドル
  • 米国3月ISM非製造業景況指数 58.3

6日

  • ポーランド中銀は政策金利を1.0%引き上げ4.5%に設定
  • 3月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 42.0
  • ドイツ2月製造業新規受注 +2.9%
  • 英国3月建設業購買担当者景気指数 59.1
  • ユーロ圏2月卸売物価指数 31.4%
  • 北大西洋条約機構(NATO)は外相会合で、ウクライナへの武器供与などの支援強化で合意した。
  • 米連邦準備理事会(FRB)は3月に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公開した。量的引き締め(QT)では保有資産を月に950億ドル(約12兆円)を上限として縮小することでおおむね合意し、5月にも開始することが分かった。今後の利上げペースについては、0.5%の幅で引き上げる可能性があることを強く示唆した。

7日

  • オーストラリア2月貿易収支 +74.6億豪ドル
  • ドイツ2月鉱工業生産 +0.2%
  • ユーロ圏2月小売売上高 +0.3%
  • メキシコ3月消費者物価指数 +7.5%
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 16.6万件(53年ぶりの低水準)
  • ECBが公表した3月の理事会の議事要旨では「高いインフレとその持続性を踏まえ金融政策のさらなる正常化が早急に必要」と多くのメンバーが主張していたことが分かった。
  • 中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が、新型コロナウイルスの早期封じ込めに失敗した上海市政府に対する統制を強めている。衛生政策担当の孫春蘭副首相を派遣し、「ゼロコロナ」政策の徹底を上海市政府に求めた。
  • 南米ペルーの中央銀行は金融政策決定会合を開き、政策金利を0.5%引き上げて4.5%にすると発表した。利上げは9会合連続。
  • 主要7カ国(G7)の首脳はロシアによるウクライナでの民間人殺害を受けて声明を発表した。エネルギー分野のロシア依存を下げるために「石炭輸入の段階的廃止や禁止を含む計画」を進めると表明した。石油の依存を減らす取り組みも加速すると打ち出した。

8日

  • 日本2月経常収支 +1.68兆円
  • インド中銀は政策金利を4.0%に据え置き
  • 日本3月景気ウオッチャー調査 現状判断47.8 先行き判断50.1
  • ブラジル3月消費者物価指数 +11.3%
  • カナダ3月雇用統計 雇用者数増減+7.25万人 失業率5.3%
  • ロシア3月消費者物価指数 +7.6%
  • ロシア10-12月期実質国内総生産(GDP)前年比+5.0%
  • 岸田文雄首相は記者会見で、ロシアによるウクライナ侵攻の追加制裁を表明した。資産凍結をロシア最大手銀行のズベルバンクに広げ、ロシア産石炭の輸入を禁止する。在日ロシア大使館の外交官ら8人を国外追放する。
  • ウクライナ南東部マリウポリの市長は少なくとも3万1000人の市民がロシアか同国が一方的に独立を承認した「ドネツク人民共和国」に強制連行させられたと表明した。ロシア軍は東部と南部の結節点であるマリウポリの制圧に向け、激しい攻撃も続けている。
  • 米格付け会社S&Pグローバルはロシアの外貨建て国債の格付けを部分的なデフォルト(債務不履行)とみなす「SD(選択的デフォルト)」に引き下げた後、格付けの付与を取りやめた。
  • スリランカ中央銀行は政策金利の大幅な引き上げを決めたと発表した。預金金利(SDFR)と貸出金利(SLFR)を7%ずつ引き上げて、13.5%と14.5%とした。
  • 英国のジョンソン首相は9日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)での同国のゼレンスキー大統領との共同のビデオ演説で、経済支援のためにウクライナとの貿易を優遇する方針を表明した。英政府は世界銀行を通じたウクライナ向け融資への英国の保証枠を倍増することも明らかにした。

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Product(国内総生産):高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Index(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):0が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、「20大都市圏住宅価格指数」がよく利用されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で重要な指標。
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州消費者信頼感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(速報の発表は前月比で報告される)
  • 欧州景況感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(発表は実数で報告される)
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの
  • 日本景気動向指数:2015年を100として指数化したもの
  • 日本景気ウォッチャー調査:50が基準
  • 日本法人企業景気予測調査:0が基準

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

 

注目の経済指標と政治イベント

注目は、①ウクライナ情勢、②ECBなど各国の金融政策決定会合、③フランス大統領選

11日

  • 仏大統領選1回目投票(10日)
  • EU外相理事会(ルクセンブルク)
  • 10:00 黒田東彦日銀総裁、発言
  • 10:30 中国3月消費者物価指数(CPI)
  • 15:00 ノルウェー3月消費者物価指数(CPI)
  • 15:00 英国2月月次国内総生産(GDP)
  • 15:00 英国2月貿易収支
  • 16:00 トルコ2月経常収支
  • 16:00 トルコ2月失業率

12日

  • 08:50 日本3月国内企業物価指数
  • 15:00 英国3月失業率
  • 18:00 ユーロ圏4月ZEW景況感調査
  • 21:00 インド3月消費者物価指数
  • 21:30 米国3月消費者物価指数

13日

  • 中国3月貿易収支
  • 08:50 日本3月マネーストック
  • 11:00 ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
  • 15:00 英国3月消費者物価指数
  • 15:15 黒田東彦日銀総裁、発言
  • 21:30 3月卸売物価指数(PPI)
  • 23:00 カナダ銀行、政策金利

14日

  • 韓国中銀、政策金利発表
  • 10:30 オーストラリア3月雇用統計
  • 15:00 スウェーデン3月消費者物価指数
  • 20:00 トルコ中銀、政策金利
  • 20:45 欧州中央銀行(ECB)政策金利
  • 21:30 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
  • 21:30 米国3月小売売上高
  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
  • 23:00 4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

15日

  • アメリカや英国など主要市場が休場(グッドフライデー)
  • 21:30 4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 22:15 3月鉱工業生産

 

来週以降

  • 4月14日:ECB
  • 4月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 5月4日:FOMC
  • 6月9日:ECB
  • 6月15日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 6月17日:日銀金融政策決定会合
  • 7月21日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 7月21日:ECB
  • 7月27日:FOMC
  • 9月8日:ECB
  • 9月21日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 9月22日:日銀金融政策決定会合
  • 10月27日:ECB
  • 10月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 11月2日:FOMC
  • 11月8日:米中間選挙の投開票
  • 12月14日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月15日:ECB
  • 12月20日:日銀金融政策決定会合

本コンテンツの続き

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