先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 129.27 127.03 129.77 127.86 ▲1.09%
EUR/USD 1.0405 1.0389 1.0607 1.0562 +1.51%
EUR/JPY 134.44 133.76 136.70 135.05 +0.45%
USD/CNH 6.7975 6.6724 6.8206 6.6972 ▲1.48%
CNH/JPY 19.0079 18.8174 19.2551 19.0924 +0.44%

先週の為替相場サマリー

ドル高が一服

USD/JPY

  • ドル円は続落。1ドル=129.27円からスタートし、週初は一進一退の展開が続いた。水曜日に弱い米国の4月新築住宅指標が発表されるとドル売りが優勢となり、木曜日にも弱い4月中古住宅指標が発表されると、さらにドルが売られドル円は一時127.03円まで下落した。週末に掛けては買い戻しが優勢となり、128円台まで戻したあと、127.86円でクローズ。

EUR/USD

  • ユーロは買戻しが優勢1ユーロ=1.0405ドルからスタートし、じり高の展開が続いた。特に火曜日と木曜日の欧州時間に強い買い圧力が見られ、木曜日には1.0607まで買い戻される局面もあった。ウクライナの港湾都市マリウポリがロシアに制圧され停戦が意識されたことや、利上げ観測が高まっていることが主因と想定。週末は1.0562まで反落しクローズ。

USD/CNH

  • 人民元は買戻しが優勢。1ドル=6.7975元からスタートし、週初は非常に弱い中国経済指標が発表され6.8206までドル買い、人民元売りが進んだ。ただし、その後はじりじりと人民元が買い戻される展開となり、週末は6.6724まで下落したのち、6.6972でクローズ。ドル高の一服と、上海ロックダウンの回復が意識された。

 

先週のできごと

①弱い中国経済指標、②引き続き強いインフレ圧力、③激戦地であるウクライナの港湾都市マリウポリの製鉄所が陥落

16日

  • 日本4月国内企業物価指数 +10.0%
  • 中国4月小売売上高 ▲13.9%(非常に弱い)
  • 中国4月鉱工業生産 ▲7.1%(非常に弱い)
  • トルコ3月経常収支 ▲55.5億ドル
  • ユーロ圏3月貿易収支 ▲164億ユーロ
  • 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲11.6

17日

  • 英国4月失業率 4.1%
  • 米国4月小売売上高 +0.9%
  • 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル主催のイベントにおける質問で、利上げの継続を織り込んだ金融市場との対話について自信を示し、不安材料はあるが「米国経済は実質的な強さを示し続けている」と話した。

18日

  • 日本1-3月期四半期実質国内総生産 ▲0.2%
  • 英国4月消費者物価指数(CPI) +9.0%(強いインフレ圧力)
  • 南ア4月消費者物価指数 +5.9%
  • カナダ4月消費者物価指数 +6.8%
  • 米国4月住宅着工件数 ▲0.2%
  • 米国4月建設許可件数 ▲3.2%
  • ロシア1-3月期実質国内総生産(GDP、前年比)+3.5% 
  • ウクライナ南東部の港湾都市マリウポリの製鉄所からウクライナ兵が退避し、ロシア国防省によると959人が投降した。ロシアは2カ月超に及んだマリウポリでの戦闘を終え、同地の「完全制圧」を達成したもよう。

19日

  • 南アフリカ準備銀行(中央銀行)は政策金利を0.5%引き上げ4.75%に設定
  • 日本4月貿易統計 ▲8,392億円
  • 日本3月機械受注 +7.1%
  • オーストラリア4月雇用統計 新規雇用者数+0.4万人 失業率3.9%
  • 5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 2.6
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 21.8万件
  • 米国4月中古住宅販売件数 ▲2.4%
  • フィリピン中央銀行は金融政策決定会合で、政策金利である翌日物借入金利を年2.0%から2.25%に引き上げることを決めた。利上げは2018年11月以来、3年半ぶり。

20日

  • 08:30 日本4月全国消費者物価指数(CPI) +2.5%
  • 15:00 英国4月小売売上高 +1.4%
  • 15:00 ドイツ4月生産者物価指数(PPI) +33.5%(強いインフレ圧力)
  • 中国人民銀行(中央銀行)は、住宅ローンなど中長期の貸出金利の目安となる5年物の最優遇貸出レートを4.60%から4.45%へと引き下げた。
  • ドイツ西部のボン近郊で開いた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は閉幕した。ウクライナへの198億ドル(約2.5兆円)規模の財政支援を柱とする共同声明を採択した。ロシアへの制裁強化で一致し、世界経済の安定が重要だとの認識を共有。インフレ対応には「金融引き締めのペースを適切に調整する」と明記した。
  • バイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はソウル市内で1時間50分ほど会談した。両首脳は米韓同盟の結束を示す共同声明をまとめ、挑発行為を続ける北朝鮮への「抑止力を強化する」と記した。米韓による合同軍事演習の範囲と規模を拡大する協議を始めることで合意した。
  • フィンランドの国営ガス会社ガスムはロシアからの天然ガス供給が21日朝から止まると発表した。ロシア国営ガス会社ガスプロムから通告を受けたという。フィンランドは18日に北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請しており、ガス供給停止は報復の可能性もある。
  • ロシアのショイグ国防相は北大西洋条約機構(NATO)加盟を申請したスウェーデンとフィンランドに対抗し、西部国境方面の防衛を強化する考えを明らかにした。12の部隊を編成するという。タス通信が同日伝えた。
  • 21日投開票のオーストラリア総選挙(下院選)で、野党・労働党の勝利が確実になった。同党のアルバニージー党首(59)が与党・保守連合(自由党と国民党)を率いるモリソン首相(54)に代わり次期首相に就任する。豪州での政権交代は9年ぶり。
  • バイデン米大統領は21日、米国が主導する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」について「インド太平洋地域全体を対象にした経済戦略だ」と説明した。トランプ前大統領が脱退した環太平洋経済連携協定(TPP)とは「別のもので、TPPを半ば包含する」と述べた。

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Product(国内総生産):高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Index(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):0が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、「20大都市圏住宅価格指数」がよく利用されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で重要な指標。
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州消費者信頼感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(速報の発表は前月比で報告される)
  • 欧州景況感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(発表は実数で報告される)
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの
  • 日本景気動向指数:2015年を100として指数化したもの
  • 日本景気ウォッチャー調査:50が基準
  • 日本法人企業景気予測調査:0が基準

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

 

注目の経済指標と政治イベント

注目は、①ダボス会議、②各国のPMI、③日米首脳会談

23日

  • 世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議、~26日まで)
  • 日米首脳会談
  • ユーロ圏財務相会合
  • 14:00 シンガポール4月消費者物価指数(CPI)
  • 17:30 香港4月消費者物価指数(CPI)
  • 23:15 ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言

24日

  • QUAD首脳会談
  • EU財務相理事会
  • 16:15 フランス5月購買担当者景気指数(PMI)
  • 16:30 ドイツ5月購買担当者景気指数(PMI)
  • 17:00 ユーロ圏5月購買担当者景気指数(PMI)
  • 17:30 英国5月購買担当者景気指数(PMI)
  • 22:45 米国5月購買担当者景気指数(PMI)
  • 23:00 米国5月リッチモンド連銀製造業指数
  • 23:00 米国4月新築住宅販売件数

25日

  • G7気候・エネルギー関係閣僚会合(27日まで、ベルリン)
  • 11:00 ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
  • 17:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
  • 20:05 黒田東彦日銀総裁、発言
  • 21:30 米国4月耐久財受注
  • 27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

26日

  • 08:50 4月企業向けサービス価格指数(前年同月比)
  • 20:00 トルコ中銀、政策金利
  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

27日

  • 08:30 5月東京都区部消費者物価指数
  • 10:30 オーストラリア4月小売売上高
  • 21:30 米国4月個人消費支出(PCEデフレーター)

来週以降

  • 6月9日:ECB
  • 6月15日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 6月17日:日銀金融政策決定会合
  • 7月21日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 7月21日:ECB
  • 7月27日:FOMC
  • 9月8日:ECB
  • 9月21日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 9月22日:日銀金融政策決定会合
  • 10月27日:ECB
  • 10月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 11月2日:FOMC
  • 11月8日:米中間選挙の投開票
  • 12月14日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月15日:ECB
  • 12月20日:日銀金融政策決定会合

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