先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 127.07 126.86 130.99 130.88 +3.00%
EUR/USD 1.0737 1.0627 1.0787 1.0718 ▲0.17%
EUR/JPY 136.49 136.27 140.39 140.26 +2.76%
USD/CNH 6.7196 6.6177 6.7229 6.6575 ▲0.92%
CNH/JPY 18.9194 18.9000 19.6824 19.6542 +3.88%

先週の為替相場サマリー

円売り再加速

USD/JPY

  • ドル円は大きく上昇。1ドル=127.07円からスタートすると、火曜日には日本政府が引き続き為替介入を実施していないことが確認され128円台に突入、水曜日には上海のロックダウン解除に合わせてリスクオンが強まり129円後半まで上昇し、金曜日のクローズに掛けては131円手前まで上昇した。ほぼ一本調子の円売りで、再び年初来の高値131.36を試す展開となっている。

EUR/USD

  • ユーロは方向感なく推移1ユーロ=1.0737ドルからスタートし、週初は先週までの流れを引き継ぎ買戻しが優勢で1.0787まで上昇したが、その後は緩やかに反落。水曜日には米国5月ISM製造業景況指数が56.1と堅調で、ドル買いが強まり今週安値の1.0627をつけた。しかしその後は再びユーロの買い戻しが優勢で結局週初と変わらずの1.0718でクローズ。

USD/CNH

  • ドル売り、人民元買いが優勢。1ドル=6.7196元からスタートし、週初は上海ロックダウン解除が意識されたのか6.66台までドル売り人民元買いが進んだ。週央は小動きとなったが、金曜日には一時6.62台まで下を試したあと、6.6575でクローズ。

 

先週のできごと

①OPECプラスが日量20万バレルを増産へ、②米国の堅調な経済指標、③高止まりするユーロ圏のインフレ率

30日

  • アメリカ祝日(戦没将兵追悼記念日)
  • ドイツ4月輸入物価指数 +31.7%(強いインフレ圧力)
  • ドイツ5月消費者物価指数 +7.9%(強いインフレ圧力)
  • ロシアからオランダとデンマークへの天然ガスの供給が停止する見通しになったことが明らかになった。ロシア政府系のガスプロムがガス代金をロシアの通貨ルーブルで支払うよう要求したのに対し、オランダとデンマークのエネルギー関連企業が拒否した。

31日

  • 日本4月鉱工業生産 ▲1.3%
  • 中国5月製造業購買担当者景気指数 49.6
  • オーストラリア1-3月期経常収支 +75億豪ドル
  • オーストラリア4月住宅建設許可件数 ▲2.4%
  • フランス5月消費者物価指数 +5.2%
  • トルコ1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前年比) +7.3%
  • 英国4月マネーサプライM4 +4.9%
  • ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP) +8.1%(強いインフレ圧力)
  • カナダ1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前期比年率) +3.1%
  • 米国1-3月期四半期住宅価格指数 +4.6%(住宅価格は前期比で大きく上昇)
  • 3月ケース・シラー米住宅価格指数 (前年同月比) +21.2%
  • 5月シカゴ購買部協会景気指数 60.3
  • 米国5月消費者信頼感指数 106.4
  • イエレン米財務長官は米CNNテレビのインタビューで「物価上昇がたどる道筋について私は見誤った」と述べた。特に、エネルギーと食料の値上がりや供給の目詰まりが、予想を超えて経済に悪影響を与えたと振り返った。
  • インド政府が発表した1~3月期の実質成長率は4.1%と6四半期連続のプラス成長ながら、ロシアのウクライナ侵攻に伴う約8年ぶりの物価高を背景に前四半期の5.4%より減速した。個人消費が弱含みで推移するなか、物価高を抑えるための利上げが景気をさらに冷やすとの懸念もある。
  • 財務相は(令和4年4月27日~令和4年5月27日)為替介入が未実施であることを公表

1日

  • 中国、上海市が都市封鎖を解除へ
  • オーストラリア1-3月期四半期国内総生産(GDP) +0.8%
  • 中国5月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) 48.1
  • カナダ銀行は政策金利を0.50%引き上げ、1.50%に設定
  • 米国5月ISM製造業景況指数 56.1(堅調な数値)
  • 米国4月JOLT求職 11.4百万人
  • 米連邦準備理事会(FRB)は発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、4月中旬以降、米経済は「拡大を続けた」ものの「一部で減速がみられた」と総括した。企業は引き続き労働力不足と供給制約に直面しているほか、高インフレと金利上昇の影響が消費や住宅市場に現れ始めたという。

2日

  • 日本5月マネタリーベース +4.6%
  • オーストラリア4月貿易収支 +104.95億豪ドル
  • スイス5月消費者物価指数(CPI) +0.7%
  • ユーロ圏4月卸売物価指数(PPI) +37.2%(強いインフレ圧力)
  • 米国5月チャレンジャー人員削減数 ▲15.8%
  • ブラジル1-3月期四半期国内総生産 +1.0%
  • 米国5月ADP雇用統計 +12.8万人
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 20.0万件
  • 米国4月製造業新規受注 +0.30%
  • 石油輸出国機構(OPEC)加盟国にロシアなどを加えた産油国連合「OPECプラス」は、原油を追加増産することで合意した。7月と8月の増産幅をそれぞれ日量64万8千バレルと、従来の同43万2千バレルから引き上げる。(戸田の見解:過去のデータをみると、日量20万バレル程度の増産では価格への影響は軽微と考えられます。)
  • ウクライナ中央銀行は、政策金利を10%から25%に引き上げると発表した。金融政策の変更は2月のロシアによる侵攻後初めて。2桁台のインフレを抑制するとともに、紛争下で国民の所得と貯蓄を保護するのが狙い。

3日

  • トルコ5月消費者物価指数(CPI) +73.50%(ハイパーインフレ)
  • ユーロ圏4月小売売上高 ▲1.3%
  • 米国5月雇用統計 失業率+3.6% 非農業部門雇用者数増減+39.0万人(堅調な数値)
  • 米国5月ISM非製造業景況指数 55.9(堅調な数値)
  • ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は要衝セベロドネツク市で「市街戦が続いている」と明らかにした。同州はロシア軍が9割以上を占拠しており、ロシア軍が完全制圧をめざす東部で一進一退の攻防が続いている。

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Product(国内総生産):高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Index(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):0が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、「20大都市圏住宅価格指数」がよく利用されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で重要な指標。
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州消費者信頼感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(速報の発表は前月比で報告される)
  • 欧州景況感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(発表は実数で報告される)
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの
  • 日本景気動向指数:2015年を100として指数化したもの
  • 日本景気ウォッチャー調査:50が基準
  • 日本法人企業景気予測調査:0が基準

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

 

注目の経済指標と政治イベント

注目は、①黒田日銀総裁発言、②米国など各国の消費者物価、③日本の4月国際収支統計

6日

  • 黒田日銀総裁が講演
  • ドイツ・フランスなど祝日
  • 中国5月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)

7日

  • 13:30 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
  • 14:00 日本4月景気指数
  • 21:30 アメリカ4月貿易収支

8日

  • 黒田日銀総裁がオンラインで講演
  • ポーランド中銀、政策金利
  • 08:50 日本4月国際収支
  • 15:00 ドイツ4月鉱工業生産
  • 25:00 ロシア5月消費者物価指数(CPI)

9日

  • 国連安保理非常任理事国選挙
  • 中国5月貿易収支
  • 08:50 日本5月マネーストック
  • 20:00 メキシコ5月消費者物価指数(CPI)
  • 20:45 欧州中央銀行(ECB)政策金利
  • 21:00 ブラジル5月IBGE消費者物価指数(CPI)
  • 21:30 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

10日

  • アジア安全保障会議(~12日まで)
  • 08:50 日本5月国内企業物価指数
  • 10:30 中国5月消費者物価指数(CPI)
  • 15:00 ノルウェー5月消費者物価指数(CPI)
  • 19:30 ロシア中銀政策金利
  • 21:30 カナダ5月雇用統計
  • 21:30 米国5月消費者物価指数(CPI)
  • 23:00 6月ミシガン大学消費者態度指数

来週以降

  • 6月15日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 6月17日:日銀金融政策決定会合
  • 7月21日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 7月21日:ECB
  • 7月27日:FOMC
  • 9月8日:ECB
  • 9月21日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 9月22日:日銀金融政策決定会合
  • 10月27日:ECB
  • 10月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 11月2日:FOMC
  • 11月8日:米中間選挙の投開票
  • 12月14日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月15日:ECB
  • 12月20日:日銀金融政策決定会合

本コンテンツの続き

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