先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 133.45 132.56 137.24 136.93 +2.61%
EUR/USD 1.0263 1.0032 1.0269 1.0037 ▲2.20%
EUR/JPY 136.91 134.95 137.96 137.43 +0.38%
USD/CNH 6.7369 6.7361 6.8447 6.8346 +1.45%
CNH/JPY 19.82 19.50 20.07 20.04 +1.11%

先週の為替相場サマリー

ドルの買い戻し

USD/JPY

  • ドル円は大きく上昇。週初は1ドル=133.45円からスタートすると、月曜日の北米時間に発表されたNY連銀製造業景気指数が▲31.3と弱く132.56まで下落。しかしその後はユーロ圏の弱い8月ZEW景況指数や、英国の引き続き高い7月消費者物価指数などを横目に米ドルは買い戻しが優勢で、ドル円もじりじりと値を上げる展開となった。8月の高値である135.59円を木曜日に上抜けると、週末も上昇基調は継続し、137.24円まで上値を伸ばしたあと、136.93円でクローズ。

EUR/USD

  • ユーロは大きく下落1ユーロ=1.0263ドルからスタートし、週初からじりじりと下落すると、早々に1.02を割り込む展開となった。火曜日に発表されたユーロ圏の8月ZEW景況指数や、6月貿易収支が非常に弱く、ファンダメンタルズの弱さが確認される中、上値は重く、その後も1.01台後半での推移が続いた。木曜日には米国の8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が発表され、ユーロ圏の景況感と比べて相対的に悪くないことが確認されると、ユーロはさらに売り込まれ1.01を割り込んだ。週末にかけてもドル買いの勢いは止まらず1.00を試す展開となり、1.0032まで下落したのち、安値圏の1.0037でクローズ。

USD/CNH

  • ドル高、人民元安。1ドル=6.7369元からスタートすると、週初にMLFと呼ばれる人民元短期オペ金利の利下げが公表され、一気に人民元売りが加速し、ドル人民元は6.80台へと急上昇。その後は6.80を挟んで揉みあう時間帯が続いたが、週末には再度ドル買いが強まり6.8447の高値をつけたあと、6.8346でクローズ。

 

先週のできごと

①ユーロ圏の高インフレと弱い貿易収支、②米国の冴えない経済指標、③各国の利上げ

15日

  • アフガニスタンのカブール陥落から1年
  • 日本4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 前期比+0.5%
  • 中国7月小売売上高 ▲6.8%(弱い数値)
  • 中国7月鉱工業生産 前年同月比+3.8%
  • 日本6月設備稼働率 +9.6%
  • 8月ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲31.3(弱い数値)

16日

  • ユーロ圏8月ZEW景況感調査 ▲54.9(非常に弱い数値)
  • ユーロ圏6月貿易収支 ▲246億ユーロ(非常に弱い数値)
  • カナダ7月消費者物価指数 +7.6%(強いインフレ圧力)
  • 米国7月住宅着工件数 ▲9.6%(弱い数値)
  • 米国7月建設許可件数  ▲1.3%(弱い数値)
  • 米国7月鉱工業生産 ▲0.6%(弱い数値)
  • 米国7月設備稼働率 80.3%

17日

  • 日本7月貿易統計 ▲1兆4,368億円(非常に弱い数値)
  • 日本6月機械受注 +0.9%
  • 英国7月消費者物価指数 +10.1%(強いインフレ圧力)
  • 米国MBA住宅ローン申請指数 前週比▲2.3%(弱い数値)
  • 米国7月小売売上高 +0.0%
  • 米国6月企業在庫 +1.4%
  • FRBが公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、金融緩和で金融機関から買った資産を保有する口座から「今後数カ月に損失が発生する」と明らかにした。損失は過去にない大きさとみられ、今後の重要課題として浮上する可能性がある。

18日

  • 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 6.2
  • 米国前週分新規失業保険申請件数 25.0万件
  • 米国7月中古住宅販売件数 ▲5.9%(弱い数値)
  • 米国7月景気先行指標総合指数 ▲0.4%
  • スリランカ中央銀行は政策金利の据え置きを発表した。前日の金融政策決定会合で決めた。預金金利(SDFR)と貸出金利(SLFR)をそれぞれ年14.5%、同15.5%で維持した。
  • フィリピン中央銀行は金融政策決定会合で、政策金利である翌日物借入金利を0.5%引き上げ、年3.75%にすると発表した。物価高やドル高ペソ安の抑制につなげる狙いがある。5月以降で計1.75%と急ピッチで利上げを実施している。
  • トルコ中央銀行は金融政策決定会合を開き、主要政策金利の1週間物レポ金利を年14%から13%に引き下げると決めた。利下げは2021年12月以来8会合ぶり。足元のインフレ率は80%近いが、景気の減速を懸念したとみられる。
  • ノルウェー銀行(中央銀行)は政策金利を0.5%引き上げて年1.75%にすると発表した。6月の前回に続いて、通常の0.25%より大きい幅での利上げを決めた。

19日

  • 日本7月全国消費者物価指数 +2.6%
  • ドイツ7月生産者物価指数 +37.2%(強いインフレ圧力)

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Product(国内総生産):高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Index(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):0が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • MBA住宅ローン申請指数:前週比で住宅ローン申請件数を測定
  • S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、「20大都市圏住宅価格指数」がよく利用されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で重要な指標。
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州消費者信頼感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(速報の発表は前月比で報告される)
  • 欧州景況感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(発表は実数で報告される)
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの
  • 日本景気動向指数:2015年を100として指数化したもの
  • 日本景気ウォッチャー調査:50が基準
  • 日本法人企業景気予測調査:0が基準

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

注目の経済指標と政治イベント

注目は、①ジャクソンホール国際会議、②各国のPMI

22日

  • 17:30 香港7月消費者物価指数

23日

  • 14:00 シンガポール7月消費者物価指数
  • 16:15 フランス8月購買担当者景気指数
  • 16:30 ドイツ8月購買担当者景気指数
  • 17:00 ユーロ圏8月購買担当者景気指数
  • 17:30 英国8月購買担当者景気指数
  • 22:45 米国8月購買担当者景気指数
  • 23:00 8月リッチモンド連銀製造業指数
  • 23:00 米国7月新築住宅販売件数

24日

  • ロシアのウクライナ侵攻から半年
  • 17:00 南ア7月消費者物価指数
  • 20:00 MBA住宅ローン申請指数
  • 21:30 米国7月耐久財受注
  • 23:00 米国7月住宅販売保留指数

25日

  • ジャクソンホール国際会議(~27日まで)
  • 08:50 日本7月企業向けサービス価格指数
  • 15:45 フランス8月企業景況感指数
  • 17:00 ドイツ8月IFO企業景況感指数
  • 20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

26日

  • 08:30 8月東京都区部消費者物価指数
  • 15:00 ドイツ9月GFK消費者信頼感調査
  • 15:45 フランス8月消費者信頼感指数
  • 21:30 米国7月卸売在庫
  • 21:30 米国7月個人消費支出
  • 23:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言(ジャクソンホール国際会議にて)

来週以降

  • 9月8日:ECB
  • 9月21日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 9月22日:日銀金融政策決定会合
  • 10月27日:ECB
  • 10月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 11月2日:FOMC
  • 11月8日:米中間選挙の投開票
  • 12月14日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月15日:ECB
  • 12月20日:日銀金融政策決定会合

本コンテンツの続き

本コンテンツの続きである「先週の通貨強弱」「グローバルマクロ環境の整理」「チャート分析」「今週の戸田の相場見通し」をご覧いただくには、為替トレーディング部への入部登録が必要です。入部登録後にログインして頂くことですべてのコンテンツをお楽しみいただけます。