先週の為替相場レンジ(変動範囲)

始値 安値 高値 終値 変化率
USD/JPY 144.54 143.54 145.46 145.35 +0.56%
EUR/USD 0.9800 0.9726 1.0000 0.9745 ▲0.56%
EUR/JPY 141.66 141.18 144.09 141.64 ▲0.01%
USD/CNH 7.1350 7.0127 7.1561 7.1315 ▲0.05%
CNH/JPY 20.24 20.24 20.58 20.38 +0.69%

先週の為替相場サマリー

小幅にドル高が進行

USD/JPY

  • ドル円は小幅高。週初は1ドル=144.54円からスタートし、週初はドル安が優勢。米国南部のハリケーン「イアン」や、ぱっとしない米国9月ISM製造業景況指数の数値を横目に水曜日の東京時間に今週の安値143.54円を記録。しかしその後はOPECプラスによる減産を受けた資源高や、強い米国9月ISM非製造業景況指数に支えられて週初の水準を回復すると、週末には強い米国9月雇用統計の結果を受けて一段とドル高が進み、一時145.46円を記録。そのまま高値圏の145.35円でクローズ。

EUR/USD

  • ユーロは小幅安1ユーロ=0.9800ドルからスタートすると、ドル円相場と同様に週初はドル安からスタートし、ユーロは水曜日までに1.00丁度付近まで買い戻された。しかし週末に掛けては強い米国9月雇用統計の結果を受けてドル高が強まる中で、ユーロは売られ0.9726の安値をつけたのち、0.9745でクローズ。

USD/CNH

  • 人民元はほぼ横ばい。1ドル=7.1350元からスタートすると、週初はドル売りが進行し、水曜日に掛けて一時7.0127までドル安が進行。ただしその後は徐々にドル買い優勢となる中で再び7.10台を回復すると週末に掛けては7.1315まで値を戻してクローズとなった。

 

先週のできごと

①悪くない米国の経済指標、②OPECプラスが減産、③諸外国の利上げが継続

3日

  • 中国が国慶節休暇(~7日まで)
  • 7-9月期日銀短観 製造業先行き9 非製造業先行き11
  • スイス9月消費者物価指数 +3.3%
  • トルコ9月消費者物価指数 +83.45%(ハイパーインフレ)
  • 米国9月ISM製造業景況指数 50.9(悪くない数値)
  • 米CNNテレビはハリケーン「イアン」による南部フロリダ州の死者が100人を超えたと報じた。

4日

  • 9月東京都区部消費者物価指数 +2.8%(徐々に強まるインフレ圧力)
  • 豪準備銀行は政策金利を0.25%引き上げ+2.60%に設定
  • ユーロ圏8月卸売物価指数 +43.3%(強いインフレ圧力)

5日

  • ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)は政策金利を0.25%引き上げ3.50%に設定
  • 米国MBA住宅ローン申請指数(前週比)▲14.2%
  • 米国9月ADP雇用統計 +20.8万人
  • 米国8月貿易収支 ▲674億ドル
  • 米国9月ISM非製造業景況指数 56.7(強い数値)
  • 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」はウィーンで閣僚級会合を開き、11月に日量200万バレル「減産」することで合意した。産油国の財政圧迫を招く原油価格下落に歯止めをかける。エネルギー高に苦しむ米欧の反発は必至で、米ホワイトハウスは「バイデン大統領は失望している」との声明を出した。
  • ロシアのプーチン大統領はウクライナ東・南部4州のロシアへの「編入条約」の批准と関連法についての文書に署名し、併合に関する手続きが完了した。併合で4州の実効支配強化につなげる。

6日

  • ユーロ圏8月小売売上高 ▲0.3%
  • 前週分新規失業保険申請件数 21.9万件
  • 欧州中央銀行(ECB)が公表した9月の理事会の議事要旨は、参加者のインフレへの懸念が強いことを示唆する内容だった。
  • 南米ペルーの中央銀行は金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げて7%にすると発表した。利上げは15会合連続となった。

7日

  • ドイツ8月鉱工業生産 ▲2.1%
  • メキシコ9月消費者物価指数 +8.7%
  • カナダ9月雇用統計 雇用者数増減+2.11万人 失業率5.2%
  • 米国9月雇用統計 雇用者数増減+26.3万人 失業率3.5%(強い数値)
  • 欧州連合(EU)は首脳会議で、高騰するエネルギー価格を抑制する必要性で一致した。ガス価格に上限を設けるなど、家計や企業への影響を緩和するための対策で月内にも合意したい考えだ。ドイツが単独で巨額の支援策を発表したことに反発が高まり、EUレベルで資金を調達する構想が浮上してきた。

 

経済用語解説

  • GDP=Gross Domestic Product(国内総生産):高成長が良い
  • CPI=Consumer Price Index(消費者物価指数):2%目標を掲げる先進国が多い
  • PCE=Personal Consumption Expenditures:個人消費支出、消費者物価と相関が高い
  • PPI=Producer Price Index(生産者物価指数):CPIに影響を与える
  • PMI=Purchasing Manager Index(購買担当者景気指数):50が基準
  • ZEW=Leibniz Centre for European Economic Research(欧州経済研究センター):0が基準
  • NAHB=National Association of Home Builder:50が基準
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数:0が基準
  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数:0が基準
  • リッチモンド連銀製造業指数:0が基準
  • シカゴ購買部協会景気指数:50が基準
  • ミシガン大学消費者態度指数:1966年を100として指数化
  • MBA住宅ローン申請指数:前週比で住宅ローン申請件数を測定
  • S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、「20大都市圏住宅価格指数」がよく利用されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で重要な指標。
  • 住宅販売保留指数:売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件数を指数化
  • 欧州消費者信頼感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(速報の発表は前月比で報告される)
  • 欧州景況感指数:2000~2020年の平均を100としてその上下を図る(発表は実数で報告される)
  • 消費者信頼感指数:1985年を100として指数化したもの
  • 日本景気動向指数:2015年を100として指数化したもの
  • 日本景気ウォッチャー調査:50が基準
  • 日本法人企業景気予測調査:0が基準

※物価指数とマネー統計は前年同月比、GDPは前期比、特段の記載がない経済指標は前月比または当月の数値

注目の経済指標と政治イベント

注目は、①米9月消費者物価指数、②9月FOMC議事要旨、③IMF世界経済見通し

10日

  • 日米祝日
  • 世銀・IMFの年次総会(~16日まで)
  • 15:00 ノルウェー9月消費者物価指数

11日

  • 国際通貨基金(IMF)世界経済見通し
  • 08:50 日本8月国際収支
  • 14:00 日本9月景気ウオッチャー調査
  • 15:00 英国9月失業率
  • 27:35 ベイリー英中銀総裁、発言

12日

  • 米エネルギー情報局(EIA)、冬の価格見通し
  • 15:00 ユーロ圏8月鉱工業生産
  • 20:00 MBA住宅ローン申請指数
  • 21:30 米国9月卸売物価指数
  • 22:30 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
  • 27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

13日

  • 08:50 日本9月国内企業物価指数
  • 15:00 スウェーデン9月消費者物価指数
  • 21:30 米国9月消費者物価指数
  • 21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

14日

  • 正午 中国9月貿易収支
  • 10:30 中国9月消費者物価指数
  • 10:30 中国9月生産者物価指数
  • 21:30 米国9月小売売上高
  • 21:30 米国9月輸入物価指数
  • 23:00 米国10月ミシガン大学消費者態度指数

来週以降

  • 10月16日~:第20回共産党大会
  • 10月27日:ECB
  • 10月28日:日銀金融政策決定会合(経済・物価情勢の展望付き)
  • 11月2日:FOMC
  • 11月8日:米中間選挙の投開票
  • 12月14日:FOMC(経済予測データ付き)
  • 12月15日:ECB
  • 12月20日:日銀金融政策決定会合

本コンテンツの続き

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