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本企画の概要
老後2,000万円問題の解決を目指す企画です。株式会社外為どっとコムが提供する個人向け資産形成ツール「らくらくFX積立」を活用し、メキシコペソを積み立てます。積立計画は以下の通りです。
積立金額:6,000円
頻度:毎週水曜日(年間52回)
購入する外貨:メキシコペソ
レバレッジ:3倍
もともとは人民元だけの予定でしたが、他に積み立てがワークしそうな通貨がないか調査を行いました。結果として人民元についで、メキシコペソとロシアルーブルのパフォーマンスも良さそうなので、この2通貨の積み立ても開始しました。
現在の私の積み立て割合は「人民元5割、メキシコペソ3割、ロシアルーブル2割」になっています。
詳しい経緯については FX「資産保管は米ドル、資産運用は人民元・ペソ・ルーブル」長期つみたて投資 戸田裕大さんの場合 に記載しておりますので、ご興味ある方はご確認ください。
現在までの実績
2021年9月15日から積立を始め、現在まで5回の積立を行いました。
実績は以下の通りです。
計算日付 | 累計入金額(円) | 累計積立額(ペソ) | スポット評価(円) | スワップ評価(円) | 時価評価(円) | 通算損益(円) |
2021/10/14 | 30,000 | 16,365 | +81 | +305 | 30,386 | +386 |
一言コメント
- 買値と売値の差がありますので、序盤はスポット評価(為替差損益)のマイナスが出やすいです(毎度のコメントですが、初めての方も多いと思うので念の為)。
- メキシコペソの積み立てはスポット評価(為替レートの評価、つまりペソ安)で負けるのはある程度覚悟しつつ、スワップ評価(利息収入)を伸ばしていく勝負になると思います。
- スワップポイントは既に305円とかなり効果的です。多くの個人投資家が好んでペソを買い持ちする気持ちが分かりました。
- 2021年10月初旬、ペソが下落している時に現地で実際に何が起こっているのかよく分からず、少し不安な気持ちになりました(情報の取得が人民元と比べて困難に感じます)。
- おそらくですが半導体不足などにより工場の稼働が止まっており、景気悪化懸念からペソが売られていました。
- 足元は円安が進んだのでスポット評価もプラスになっています。
らくらくFX積立とは?
らくらくFX積立とは2021年5月にリリースされた新サービスで、1通貨から外貨を買うことが出来るサービスです。
買付可能通貨:10通貨ペア(米ドル/円、豪ドル/円、ポンド/円、NZドル/円、カナダ/円、南アランド/円、トルコ/円、人民元/円、メキシコペソ/円、露ルーブル/円)
購入外貨:1通貨単位、円貨:100円以上1円単位(最低1通貨相当)
購入頻度:毎日、毎週、毎月
レバレッジ:1倍、2倍、3倍
※法人の場合は1倍のみ
らくらくFX積立のご利用方法
外為どっとコムの口座を開設して頂く必要があります。
らくらくFX積立にご興味のある方で口座を未開設の方は、以下の2つのリンクのいずれかをクリックして口座開設手続きを進めて頂けますと幸いです。
外為どっとコム(らくらくFX積立 + FX用口座)の口座開設はこちらから
外為どっとコム(らくらくFX積立のみ)の口座開設はこちらから
なお執筆者の戸田は、実際にらくらくFX積立を活用していますし、FX取引にも外為どっとコム社の取引システム「外貨ネクストネオ」を使用させて頂いています。
外為どっとコムは特に初心者に優しいFX会社として知られていますが、初級者~上級者までどなたでもご満足いただけるだけの情報量とレート提供力をお持ちの、業界内でも名の通った老舗企業です。自身の体験を含めて、自信をもっておススメさせて頂きます。
口座開設の具体的な方法については以下の記事をご参考ください。
簡易シミュレーション
投資を始める前に、自分用に、簡易シミュレーションを行ってみましたので共有いたします。
累計入金額
1年は約52週で、毎週6千円ずつ積み立てるので、1年間に31.2万円、10年間に312万円の積立が実施されます。
スワップポイント
積み上げたメキシコペソに対してスワップポイントが付与されます。
スワップポイントとは付与される利息のことです。一般に、単一通貨から生じる利息を「金利」と呼び、FXのように2通貨の交換から生じる利息のことを「スワップポイント」と呼びます。商品の特性上、一般向けの「金利」の利回りは低く、投資家向けの「スワップポイント」は利回りが高い傾向にあります。
現在のスワップポイントを4.5%前後と仮定し、それが10年間続くものとして以下のシミュレーションを作成しました。
10年間で累計2,101,950円が積み上がります。特に後半になればなるほど、元本が大きくなっていることから、利息も大きくなっていることが見てとれます。
年利4.0%は仮の水準です。これは新型コロナウイルスの影響が色濃く残り、メキシコが低金利に誘導した2020年度の外為どっとコム実績ベースで4.0%前後のスワップポイントが付与されていたことから、現在の金利水準(2021年に入りメキシコ中銀は2回の利上げを実施し現在の政策金利は4.75%)であれば年利で4.5%前後付与されるのではないかと言う筆者の推測に基づき定めた水準(仮定)です。実際にはスワップポイントは日々変動しますし、同程度の金利水準で10年間続くかどうかは定かではありませんので、その点にはご留意が必要です。
相場変動シナリオ
メキシコペソを積み立てるので、日本円とメキシコペソの為替リスク(リターン)が発生します。それらを考慮したのが以下の図です。
シナリオを3つ作成しました。
一つ目がベースシナリオです。2011年から2020年のMXN/JPY(メキシコペソ/日本円の両替レート)終値を観測すると、紆余曲折しながら、10年間で21.10%の値下がりをしていることが分かりました。均等に割ると、1年間で2.11%の下落となりますので、ベースシナリオを年2%の値下がりとして設定しています。この場合520週で934,200円の為替差損(未実現損)が発生します。
二つ目がネガティブシナリオです。これはベースシナリオの値上がり率を機械的に2%引き下げたシナリオです。この場合520週で1,868,400円の為替差損(未実現損)が発生します。
三つ目がポジティブシナリオです。これはベースシナリオの値上がり率を機械的に2%引き上げたシナリオです。この場合520週で為替差損益(未実現益)は発生しません。
無論、さらに上振れる可能性や、下振れる可能性を内包していますので、必ず値下がり(値上がり)するものではない点には十分にご留意ください。
上図はあくまで過去の実績に基づいた仮置きの数字(仮定)です。
積立シナリオ
入金額+スワップポイント+相場変動シナリオを考慮した積立シナリオが以下の通りです。
S1:入金額+スワップポイント+ネガティブシナリオ
S2:入金額+スワップポイント+ベースシナリオ
S3:入金額+スワップポイント+ポジティブシナリオ
S1の10年後は3,353,550円となります。
S2の10年後は4,287,750円となります。
S3の10年後は5,221,950円となります。
累計入金額が3,12,000円ですから、S2、S3はそれなりに利益が乗っているシミュレーション結果と言えます。
※この利益が必ず発生する保証はありません
どのようなリスクがあるのか?
まず最大のリスクは「相場変動リスク」です。簡易シミュレーションでは、過去10年の実績に基づきネガティブシナリオを▲4%に設定していますが、もちろんそれを下回りマイナスになる可能性も十分にありえます。特にトルコリラや南アランドなどの新興国通貨で行う場合にはさらに相場変動リスクは高まりますのでこの点が最大の留意点であり、考慮すべき事項と言えます。
次にスワップポイントが減少するリスクです。経済成長と金利水準には相関関係があります。メキシコの経済成長が鈍化してくれば、自然と金利水準が低下してきますので、当初想定した4.5%のスワップポイントを得られない可能性は十分にあり得ます。
預金商品ですので、預け入れ先等の破綻リスクがあります。ウェブサイトによれば、「お客様からお預かりした資産は当社の資産と区分して三井住友銀行、みずほ信託銀行、あおぞら銀行およびSBIクリアリング信託に信託保全。万が一当社が破たんした場合でも、お客様の資産は区分管理により保全されます。」との記載があり、上記二つと比べれば可能性は低いと思いますが、信託先の倒産リスクなどは引き続き残り続けるものと思われます。
想定Q&A
本記事を執筆する前に、友人にいくつか想定質問を考えて貰い、その質問に対して回答を考えました。
- Q途中で入金額を変更出来るのか? A出来ます
- Q値上がりした時に売って良いのか? Aそれをすると積立の意味がなくなります
- Qレバレッジ3倍を用いた理由は? A外貨預金のリスクは通貨に依りますが、一般的に個別企業への投資やセクター投資などと比べてリスクが低いです。また債券や株と比べてもリスクが低いです。そのため資産形成に資するためのリスク量として足りていないので、リスクを増やすために3倍にしています。
- Qストップロスは設定しますか? A設定しません。通貨のレバレッジ3倍は大きなリスクと捉えていません。
- Qメキシコペソ以外でおススメの通貨は? A人民元とロシアルーブルです
参考サイト
ご留意事項
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