CEIBS の GEMBA (Global Executive MBA) の 志望動機 について共有したいと思います。CEIBSのGEMBAの受験を検討している方の参考になれば幸いです。

一応 CEIBS GEMBA のLink を貼っておきます。http://www.ceibs.edu/gemba

 

Why China?

→ 変化の激しい中国で学びたかった

私は入学前にすでに上海に赴任していました。赴任したのは2016年の5月。そこで上海が国際的な大都市であること、中国が急成長を遂げていることを目の当たりにします。特に印象的だったのが、出張で行った福建省の厦門と言う場所が一年間で大きな変貌を遂げた事で、もともとは海辺ののどかな街だったのですが、厦門BRICS(Brazil Russia India China South Africa の首脳会合)会議を控えて街全体が改装工事の対象となり、古かったタクシーが電気自動車へ取り替えられ、ボロボロだった家の外壁が綺麗な白色で統一され、凸凹だった道路が全面舗装された事が印象的でした。日本では考えられないスピードで工事が進んでいくこの国でもっと働いてみたいと考えるようになりました。

ただ駐在員として中国で働いているだけでは少し物足りなかったのと、日本にいた時からいつか海外MBAに行きたいと思っていたので、中国でまだまだ働きたいなと言う気持ちと、欧米行きたいなと言う漠然とした気持ちが交錯していました。そんな時にたまたま宴席で知り合ったロシア人の方がCEIBSのMBAに通っており、興味があれば担当官を紹介すると言ってくれて、担当官と連絡をとり、一度キャンパスと授業を観に行くことになりました。

キャンパスビジット当日、待ち合わせしていた入学担当官M(ニュージーランド出身の方)に挨拶をして、MBAを見学したいと伝えると、MBAも良いが、君は今上海で働いているんだろう?どうせなら働きながらでも通うことができるGEMBAを観てみないか?と打診されます。後で分かったのですがMはGEMBAの入学担当官で、まずは自分の担当学部を案内したようです(笑)。紹介してくれたロシア人の方も、私の年齢と、私がすでに中国で働いていることからそれとなくGEMBAだと思ったのかも知れません。

その日は彼に案内されるがままGEMBAのクラスに参加しました。部屋に入ると講師を囲んで半円の形をした教室が広がっていました。憧れていた風景がそこにあって、少し心臓がドキドキしたのを覚えています。平均年齢は40歳前後、自分は当時32歳でしたので、随分年上の方がたくさんいるなぁと思いました。それから欧米人の比率が多かったのも印象的でした。ざっくり3割程度が欧米人でした。今はもうわかっているのですが、大体の欧米人は企業派遣で中国に来ているマネージャーの方です。一番後ろの席でコーポレートファイナンスの授業を聴講させてもらいまいた。教授が現在価値・将来価値の概念などについて説明していました。

その後1時間ほど聴講して退出、入学担当官のMから質問されました。どうだ授業についていけそうか?うーん、正直に言うとたまに(英語のリスニング能力のせいで)授業の内容が分からないけれども、現在価値・将来価値の算出は毎日のように行なっているし、この授業に関してはもう少し難しくなっても大丈夫だと思う・・・と回答しました。その後、追加でいくつか質問を受けました。印象に残っているのが、もし君がGEMBAの一員になったらクラスにどのように貢献するか?周りの君よりも経験豊富なクラスメイトに対して君が貢献を出来るものはあるか?と言う質問でした。私は仕事で外国為替市場分析をしていて、しばしば講演会を行なっていたので、相場分析やファイナンスのことなら貢献出来ると思うと伝えました。その日のキャンパスビジットはこれでおしまい。GEMBAの授業を目の前で見学したことで現実のこととして感じられたことと、中国や海外のマネージャーの方と仲良くなれれば仕事にも好影響があると感じ、俄然GEMBAに興味が湧きました。後日談ですが、入学担当官のMとは入学後にすごく仲が良くなって、たまに一緒にテニスをしたりしています。陽気なナイスガイです。

 

Why CEIBS? → 素敵な先輩方がいて、素敵なネットワークがあった

Why GEMBA? → 中国で働きながら、国際色豊かな場所で学べる

数日後、ニュージランド人の入学担当官Mからの指示で、受験までになるべく多くの在校生・卒業生から話を聞いてほしい、もちろん紹介すると言われました。今から振り返るとこれは進学までのプロセスの一部だったのだと思います。

紹介して貰ったのが陆家嘴エリアで働く40歳前後のイギリス人弁護士A。私も陆家嘴エリアで働いていたので、ランチをご一緒したのですが、野菜中心の健康志向なレストランに連れていって貰ったことを今でも覚えています、健康意識高い人だなぁと(笑)。それからイギリス人弁護士のAがGEMBAでの生活について楽しそうに話すことがすごく新鮮でした。こう言っては何ですが、40歳前後の弁護士が学生生活について楽しそうに話すのは良い意味で違和感があって、すこし笑ってしまいそうでした。

私は中国で働く製造業の方と外国為替のリスク管理について仕事で話すことが多いと言う話をしたところ、彼はWechatと言う日本で言うところのLineを使って、GEMBA同期グループと言うコミュニティにポンっと一つのメッセージを送りました。製造業出身の方で上海に住んでいる人、挙手?とすごくラフなメールだったのですが、みんなポンと返信をくれて、それを私に見せて、どうだ楽しいだろう?ネットワーク広がるから入った方がいいぞ。と教えてくれました。陽気な人だなと思いました。その後彼に聞いたのですが、卒業生のネットワークや海外他校とのネットワークもあり、彼のWechatグループはMBA関係だけで3,500人を超えているとのことでした。GEMBAの世界観を少し垣間見ることが出来ました。

次に私は別ルートで日本人の卒業生で大阪で家具製造を営んでいるKさんに連絡を取りました。Kさんは中国の工場と連携して家具を作っているのですが、中国で働くならCEIBSはオススメしたい、教授の質は高いし、何よりもコミュニティが非常に大きく、仕事でも中国人のネットワークにお世話になっていると言うことを教えてくれました。Kさんとは一時間くらい話したのですが、すごく忙しかったのか移動中に電話してくれたのを今でも覚えています。経営者とGEMBAを両立するのは大変なことなのだろうとその時に感じました。

お会いしたGEMBAの人たちが魅力的だったこと、欧米の駐在員が多く欧米コミュニティを作ることができることを考慮し、この時点でほぼほぼCEIBSのGEMBAコースを受験する意思を固めていたと思います(中国の他のGEMBAプログラムはCEIBSほど国際色豊かではありません)。

もともとは漠然と欧米のフルタイムのMBAに行きたいと言う気持ちを持っていたのですが、中国で働く経験を捨てたくなかったし、収入があった方が金銭面の負担も少ないし、さらに仕事でもプラスに働くと考えたので、欧米のフルタイムのMBAよりもメリットが大きいのではと思うに至りました。

 

CEIBS GEMBA 志望動機 まとめ

  • 中国での就業経験を優先
  • 金銭面の負担を考慮
  • 魅力的な先輩が多い(キャンパスビジット+個人面談2人)
  • 仕事に好影響
  • 強力なコミュニティ(3,500人のグループチャット)
  • キャリアとして欧米のフルタイムMBAに行くよりもプラス

上記はあくまで私に取ってと言うことです。人それぞれ人生があり、置かれている環境も異なります。そのため、私に取っての意思決定のプロセスがこうであったと言うだけで、皆さんには皆さんの意思決定があるべきだと思います。

GEMBAの授業の内容についても貼っておきます。願書作成の際に参考にしてください。 https://yudaitoda.com/gemba008/

以上となります。