本記事では火曜日~土曜日の朝6時30分ごろ「戸田裕大の Twitter アカウント」より発信しています、通貨強弱グラフ(騰落率)の見方と使い方について解説します。分解して解説するので少し長くなりますがお付き合いを頂ければ幸いです。
対ドル通貨強弱の見方と使い方
以下の世界地図グラフは対米ドルの通貨強弱を示すものです。
まずポイントを以下に箇条書きで記載し、その後に文章で補足説明します。
- 対象国は196ヶ国
- 前営業日と当日の東京6時前後(NYクローズ)を比較
- 為替レートを取得した時間をタイトルの下に記載
- 各国通貨が米ドルに対して強含んだか弱含んだかを計測し、その通貨を使用している国を「緑と赤」で色付け
- 緑は該当地域の通貨価値上昇を意味し、赤は該当地域の通貨価値下落を意味する
- ゆえに米ドルを使用している米国などの色付けは行われていない
- 色が濃いほど変動率が大きかったことを示す
- 1%超の変動は一律で最も濃い色が適用される
世界地図グラフ(対ドル通貨強弱)は196ヶ国の通貨を対象に、対ドルの通貨騰落率を計測しています。この196ヶ国とは日本が承認している国の数である195か国に日本を加えた数です。ほぼ全世界を網羅しており、ゆえにお金の流れを把握することが出来ると考えています。
オセアニアやスカンジナビアと言った地域の傾向を把握することが出来るほか、気象の変動などが大きい時には緯度や経度でも傾向が出ることもあります。例えば寒波がきているので緯度の高い地域が売られている可能性がある・・・と言ったこともこの世界地図からは確認することが出来ます。
流れに逆らわないトレード、いわゆる順張りが大切と言われていますが、何が本当に順張りかを理解するのはそんなに簡単なことではありません。そのためなるべく事実に基づいたデータを取得することが重要と考え、そのうちのひとつとして世界中の対ドル為替レートをビジュアル化しています。
これが対ドル通貨強弱グラフです。ゆえに、私自身のトレードに真に役立つツールとして日々活用しています。
「戸田裕大の Twitter アカウント」をフォローして頂くことでこれらの情報を日々手にすることが出来ますので、フォローして頂ければ幸いです。
また詳細なデータについてはcsvファイルで確認することが出来ます。これはまだ一般公開しておりませんので、ご興味のある事業者の方がいらっしゃいましたら個別にお問合せを頂ければと思います。
対円通貨強弱の見方と使い方
以下の棒グラフは対日本円の通貨強弱を示すものです。
こちらもポイントを以下に箇条書きで記載し、その後に文章で補足説明します。
- 対象通貨は16通貨
- 各国通貨が日本円に対して強含んだか弱含んだかを計測し、その値を棒グラフとして表現
- 人民元はCNH(オフショア)ではなくCNY(オンショア)
- 前営業日と当日の東京6時前後を比較
- 為替レートを取得した時間をタイトルの下に記載
- グラフが縦に長ければ長いほど変動率が大きかったことを示す
こちらは戸田が活用させて頂いている外為どっとコムのFX口座で取引可能な対円通貨の強弱をまとめています。概ねメジャーな対円取引は押さえているのではないかと考えています。
私たち日本語話者からすると、日本円を取引するのはとても自然なことです。なぜならば早く、深く関連情報を取得出来るからです。
基軸通貨が米ドルですので、対ドルの通貨強弱を確認してお金の流れを把握しておくことも重要ですが、実際に取引をするのは対円が多いと思います。従って対円ではどのような傾向が見られるのか、これを把握できるツールが対円通貨強弱グラフです。
なお人民元についてはオンショアのデータになっています。従って厳密には私たちが取引する通貨のレート(オフショア人民元レート)とは一致しませんが、極めて高い相関関係があるので、問題ないと判断しています。オンショアのレートをもとに、オフショアのレートが決まっていますので、十分に参考になるデータと考えます。
人民元のオンショアとオフショアの違いについては以下の記事をご参考ください。
中国人民元トレードに挑戦!1から学ぶ人民元の魅力と特徴(2)人民元は1つじゃない?CNYとCNHの違い
発信内容を1つの画像にまとめる
前述の2つのグラフと、前営業日の出来事を振り返りながら、戸田がコメントを加えて1つの画像として完成させていきます。
完成品が以下の画像です。通貨強弱の度合いを示すサーモメーターを縦表記にするなど、微修正を加えて読みやすいように仕上げています。
こちらもポイントを以下に箇条書きで記載します。
- 一番上に発信日と曜日を記載
- 次に2つのグラフと、前営業日の出来事の総括を記載
- 世界地図グラフ(対ドル通貨強弱)の下に対ドル動向を記載
- 棒グラフ(対円通貨強弱)の下に対円の動向を記載
マイナー通貨の情報も含まれているため、正直に変動要因を全て掴むまでには至らないことも多いです。ですが分かる範囲で変動要因を記載していることが上の画像から見てとれると思います。
従って一日の始まりに上の画像を眺めて頂くことで、概ね昨晩どのような動きをしたかを、ファクトデータとしてご理解頂くことが出来ます。個人投資家に限らず、金融機関の方にもぜひ目に入れて頂きたい内容です。
※実際に過去に金融機関の方からも照会を頂いております
なお画像の作成にあたって、どのようなツールを使っても良いのですが、私たちは Figma と呼ばれるデザインツールを使って作成しています。
Twitterで発信
毎朝(火曜日から土曜日)6時を目途に情報を整理し前述の画像作成を開始、6時半ごろに情報配信出来るよう努めています。
※夏時間は6時を目途に、冬時間は7時を目途に作成開始しています
2021年8月18日(水)の発信内容が以下です。この日は画像の中で記載している事項とほぼ変わらない内容をツイート欄にも記載しています。どのような伝え方が適切か試行錯誤している段階ですので、もしアイデアがございましたら本ツイートに書き込みして頂くか、リツイートで書き込みをして頂ければ幸いです。参考にさせて頂きます。
昨日の外為市場まとめ🗞
✔底堅い米7月小売
✔ドル全面高(147/196ヶ国)
✔ドルインデックス(DXY)は再び93台へ突入
✔欧州や英国、スカンジナビアの下落が目立つ(1%前後)
✔オセアニアが続落(共にCovid-19の悪影響が懸念された)
✔TRYが4日続伸(下落局面からの反発)#FX pic.twitter.com/RuGD4yyzkG— 戸田裕大|為替から世界を学ぶ (@yudai___) August 17, 2021
終わりに
今回ご紹介させて頂きました2つの通貨強弱グラフ(世界地図と棒グラフ)はツイッター・アカウント Yohei.M が中心になって作成したものです。駆け出しのプログラマーですが、勉強熱心で、多くの新しいことにチャレンジしています。ウェブサイト「為替から世界を学ぶ」の制作にも関わっていますので、もし宜しければ、戸田のアカウントと合わせてフォローして頂ければ幸いです。
2つの通貨強弱グラフがみなさまの投資やリスクヘッジのお役に立つことをお祈りしています。
戸田裕大
ご留意事項
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