本記事ではCEIBSのGEMBAプログラムの履修科目の内訳と必要日数についてお答えしていきます。GEMBAに興味があるのだけれども実際にどのような授業を履修できるのか気になる、実際に何日くらい仕事を休む必要があるのか知りたい、こういった疑問にお答えします。

 

結論、CEIBSのGEMBAは必修科目が42日間で12科目、選択科目が32日間で11科目、計74日間で23科目履修のプログラムで、結構タフです。

 

授業は全て9時〜18時で行われます(夜間授業ではありません)。要は最低でもキャンパスに74回足を運び、74回丸一日勉強することになります。なお全ての授業に漏れなく事前&事後課題が課されること、マストではないですが授業とは別に課外活動(工場見学)やイベント(ビジネスモデル討論会や他校との懇親会)が開催されることから、相応の時間をGEMBAに注ぐことをコミットしておいた方が良いと思います。

 

それでは早速ですが必修科目の内訳を見ていきましょう。

必修科目

  • Opening Residency Module: Leadership Stream, 5 days, Shanghai
  • Financial Reporting, 4 days, Shanghai
  • Economics Analysis, 4 days, Shanghai
  • Organizational Behavior, 4 days, Shanghai
  • Marketing Management, 4 days, Shanghai
  • Europe Module: Operations Management, 4 days, Barcelona
  • Europe Module: European Business Environment, 1 day, Barcelona
  • Corporate Finance, 4 days, Shanghai
  • Strategic Managerial Accounting, 2 days, Shanghai
  • Chinese Economy, 2 days, Shanghai
  • Strategic Management, 4 days, Shanghai
  • Entrepreneurial Management, 4 days, Shanghai

みて頂いてわかる通り、必修科目はファイナンス中心に、マーケティングや組織行動論で肉付けされています。金融に不慣れな生徒からすれば貴重な経験となる一方で、金融・コンサル・会計出身の生徒にはやや退屈な期間となります。なお金融知識のある生徒は他生徒のサポートをすることが期待されていますので、復習も兼ねて授業をサポートするイメージです。習ったリーダーシップスキルを早速に発揮出来る良い機会とポジティブに捉えましょう。

 

続いて選択科目の内訳を見ていきます。

選択科目(筆者のケース)

  • Performance Evaluation and Incentive Design, 2 days, Shanghai
  • Branding Strategies for Business Success, 2 days, Beijing
  • Strategic Negotiation Program, 3 days, Shanghai
  • Creativity and Design Thinking, 2 days, Shanghai
  • Doing Business in Asia, 5 days, Singapore & Indonesia
  • China’s Rise, America’s Decline, 3 days, Shanghai
  • Immersion in India for Business Success, 5 days Bangalore & Mumbai
  • Leadership 4.0, 2 days, Zurich
  • Industry 4.0, 2 days, Zurich
  • Capstone Project, 1 day, Thessaloniki, Greece
  • Exit Module: Leadership Reflection, 4 days, Thessaloniki, Greece

選択科目はとても多いです。ざっくり上記の3倍〜4倍程度用意されています。ただし単位には制限がありますので、フルで取得しに行って34日程度と考えて頂ければ良いです。授業は通常英語で行われますが、選択科目では中国語の授業を履修することも可能です。なお最低でも2つの海外モデュールの取得が義務付けられています。蛇足ですが、私は銀行出身なので、意図的に金融を避けて、交渉術・デザイン・ブランディングなど自分の経験したことのない科目を選択。自分の得意な科目で好成績を狙うよりも、学びを重視しました。

 

必要日数について(補足)

日系大手企業に勤めている場合、そもそもそんなに休めるのか?という問題があります。この問題を二つに分けて考えていきます。

  1. 休みが取りづらい雰囲気がある
  2. 有給日数が足りない

1についてですが、まずは直属の上司がいれば直属の上司と相談しましょう。GEMBAに通うのは会社でより良いパフォーマンスを発揮するためであることをきちっとお伝えすることが大切です。仮に直属の上司が少し煩わしく感じている様子でしたら、役員の方のサポートを求めてみるのも良いと思います。役員の方からすれば、利害関係が少ないので、志の高い有望な社員であると言うことでサポートしてくれると思います。

2については、実はクリアできているケースが多いです。なぜなら授業は10月から開始で20ヶ月のプログラムなので、三月末決算の会社の場合、三決算期にまたがることになります。したがって有給は60日(年間20日×3年)あるはずなので制度的には問題ないです。ですのでGEMBAに通うことに上司が大枠合意してくれれば(1がクリア出来ていれば)、2は自然とクリア出来ていると思います。

 

CEIBSのGEMBAプログラムの履修科目(23科目)と必要日数(74日+α)ついてお伝えしました。自由な時間が減ることは覚悟しましょう。

 

CEIBSに限らず、GEMBA取得には仕事と学びの両立が必要となり、自由な時間は圧倒的に少なくなります。まずは支えてくれる家族や恋人とよく相談しましょう。なおどうしても20ヶ月で単位を取りきれない場合、履修を先延ばしにすることも出来ます。人生100年時代、将来への投資、武者修行と思ってGEMBAを検討されると良いと思います。素晴らしいクラスメイトと教授に囲まれ、刺激的な20ヶ月を過ごした皆さんの人生は、きっと変わります。