こんにちは、Sayasayanです。投資歴は株式や投資信託を保有して8年ほど、しかしFXは未経験の万年投資初心者です。
FXといえば、ネットで少し検索するだけで「多くの人が借金を抱える」「相場が気になって仕事が疎かになる」といったマイナスの情報が出てきます。
FXでは安定的な運用はできないのか?上手な取り入れ方とは?
今回はそんな投資初心者が抱きがちな疑問に対して戸田さんに詳しく聞いてみました。
FXは怖くない?FXをやると借金ができる!?
Sayasayan(以下Saya):単刀直入に聞きますが、FXについてネット検索をしてみると大きく負けて最悪の場合借金ができるといった口コミなどをよく目にします。根拠がない情報とはいえ、初心者からしてみるとFXに対して良いイメージがもてないと思うのですが。
戸田さん:借金ができるというのは大きなレバレッジをかけて何度も何度も追加で取引している状況です。そのリスクはFXに限らず株価のCFD取引にも当てはまると思います。株式投資の現物取引と同じように、レバレッジ1倍という状態で取引をすれば、仮に通貨の価格が0になったとしても借金ができるということはありません。ただし、株と比べて為替は変動率が低いので(通貨にもよりますが)、リスクを調整する意味合いである程度のレバレッジを効かせていくのが現実的です。
Saya:FXであってもどのような投資スタイルをとるかによるということですね。
戸田さん:FXは全体的に取引回数も多く、短期トレードのイメージが強いかもしれません。しかし、株式同様為替も中長期で保有してリターンを得るという方法もあります。
FXをやると時間がなくなる!?本業に支障は出ないのか
Saya:また、FXだと24時間取引可能ですよね。本業に支障が出るほどのめり込んで失敗した人といったFXの失敗談などをネット記事で見かけることも・・・。
戸田さん:これも短期のトレードを想定したものですね。確かにオーストラリアのシドニー取引所を皮切りに24時間トレードできるのは事実です。しかし、為替が動くタイミングというのは、基本的に各取引所が稼働している時間帯です。そもそも、中長期であれば1日に何度も取引することもありません。なお株価のCFD取引も基本的に24時間動いています。
Saya:FXに時間をとられるというのも主に短期トレードを選択した場合ということですね。でも、為替の価格変動は激しそうなので為替を保有するだけで気持ちが落ちつかないと思っている初心者は多そうです。
戸田さん:先ほどもお伝えしましたが、為替の価格変動は、株と比べて基本的に小さいです。それから株式でもそうですが、投資は事業ですので資産が目減りする可能性を受け入れる必要があります。給与をもらっていると損失に対して抵抗があると思いますが、生活資金とは切り離して事業資金(目減りしても問題ない余剰資金)で取り組むなど工夫が必要です。
FXのリスクと上手に付き合うには?
Saya:ただFX投資を事業と捉えるというのは、事業をやったことがない初心者には少しハードルが高そうです。資産が目減りするだけでなく、投資対象である通貨が国家破綻などによって無価値になる可能性がゼロではないというリスクを受け入れられない人もいるのではないでしょうか?
戸田さん:リスクをどう捉えるかという話になると思います。確かに国の破綻リスクはゼロではありません。しかし、例えば株式を保有することになれば、その株式を発行する企業の倒産リスクを受け入れることになります。
企業と国家を比較した場合、一般的に1企業よりも1国家のリスクの方が小さいです。為替に投資する場合、通貨発行元の国家の状態をしっかり把握することは重要ですが、それは株式投資で投資先企業の状態をチェックするのと同様のことです。
Saya:確かに、株式投資でもFXでも投資対象に対して動向をウォッチしていくのは変わりないですね。しっかり情報をキャッチしていけば、FXのリスクを許容することも難しくなさそうです。
FXにはネット上での根拠のないイメージや憶測が飛び交っています。しかしながら、今回戸田さんからお話を聞いて、FXもやり方次第でリスクを抑えながらできる投資の一つなのだということを実感しました。
また、企業の将来性を期待して株式を購入するのと同様に、国の将来性を期待して通貨も中長期的に保有する形であれば、初心者でも取り組みやすくより為替を身近に感じられる気がします。
リスク許容度などは人それぞれですが、株式投資と同じように投資対象として見てみると、FXも資産形成の一つの手段としてやってみても面白いかも!と思えました。