CEIBS GEMBA Global Electives in Asia 三日目の午後の便の飛行機でシンガポールチャンギ空港からインドネシアはジャカルタへ向かいました。ジャカルタはスカルノ・ハッタ空港到着後、預け入れ荷物が流れてくるまでに30分ほど掛かるなど、早くもネシアらしい展開になってきました。その後、ゲートをくぐり外に出ると大きな声を出している両替商がたくさん!この雰囲気、いよいよジャカルタに到着したなと言う感じです。

なおインドネシアルピアは大体日本円の1%に満たない価値ですので、例えば1万円をインドネシアルピアに両替するとその瞬間にミリオネアになれます。何人かのクラスメイトは早速ミリオネアになって喜んでいましたが、返す刀でタクシーにチップをせがまれ即刻ミリオネアから転落していました。笑 なお私はインドネシアルピアを持ち帰っても使い道がないので換金せずクレジットカード一本でしのぐ方針です。

結局ホテルまでタクシーで向かい、夜9時くらいに到着しましたので、軽く食事を取り就寝。翌日からの授業に備えます。

 

CEIBS GEMBA  Global Electives in Asia Day4

四日目の午前中は例のごとく座学。まずはインドネシアでビジネス経験20年のインド系シンガポール人のビジネスマンから講義を受けます。ウィキペディア等にも記載されていることかもしれませんが、100以上の民族から構成されていること、700以上の言語が混在していること、横に広い広大な土地と島々から形成されていること、特に大きな島が Java, Sumatra, Sulawesi, Kalimanatan の4つであることなど一通りの概要を学びます。また人口の60%30歳以下でありモバイル利用率が高く、携帯電話のapp等を利用したビジネスが進む環境が整っているとのことでした。それから多種多様な人種で構成されているインドネシアでビジネスを進めるには Bahasa Indonesia と言う言語を習得するのも重要とのことです。

次に Navil と言うインドネシアの食料生産・供給・配送まで手掛ける会社のヘッドで、農業・食品業界30年を超えるベテランの方に講義をして頂きました。ここインドネシアでは、国民の72%が農業関係の仕事に従事していること、欧州では農業の自動化が進んでいるがここインドネシアではまだまだ進んでいないこと、食肉の80%は鳥と鳥の卵であること(ムスリムの方は豚を食べれないし、牛は飼育コストが高すぎる)、それから魚の消費量が年々増えてきていること(現在は4%であるが、数年後は10%まで上がっているのでは?とのこと)等を学びました。

その他、最近ではペット向けビジネスが拡大していること、転職市場の流動性が高く優秀な人材を確保するのが難しいことを挙げていました。また国が定める労務関連の法律が雇用主に厳しく、例えば1年以上雇った場合には永久社員として認めないといけないと言うルールも存在するようです。

午後はなんとASEAN(Association of South East Asian Nations)本部を訪問しました。ASEANは現在12の国から成り、域内の経済・社会・文化的発展の目的のため、1つの国では小さ過ぎる意見を、ASEANとして一つの意見(コンセンサスベース)としてまとめることで大きな意見にするための機関です。モットーは One Vision, One Identity, One Community 。私的には大変意義のある機関だと考えております。

ASEAN地域の人口は634M、そのうち20~54歳が50%を超えるとのこと。このようなASEAN地域にどれだけの海外投資を呼び込めたかが、一つの大きな目標(成功したかどうかの指標)となっているようで、昨年度の実績はUSD137Bilだったそうです。今後は工業の自動化、e-Commerce、デジタル統合に対してASEANとしても力を入れていくとのことでした。

個人的にはインフラ網を整備することが多くのASEAN諸国にとってもっとも重要だと思うのですが、それは百も承知と言うことで、上記3項目を挙げていたのでしょう。

 

本日はここまで。最終日はパラワン工業団地とコーヒー工場見学です。

次号はこちら:CEIBS, GEMBA, Global Electives in Indonesia Vol.2

シンガポール編はこちら:CEIBS GEMBA Global Electives in Singapore Vol.1